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当社は、日々、言葉を追いかけています。言葉を素材にして、人、組織、市場、社会を分析しています。

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どうなる、どうする「かかりつけ医」

 かかりつけ医 分析値グラフ

健康に関することをなんでも相談できる。
最新の医療情報を熟知して、必要な時には専門医、専門医療機関を紹介してくれる。
身近で頼りになる地域医療、保健、福祉を担う総合的な能力を有する医師。

これらが「かかりつけ医」の定義になるそうだ。

「かかりつけ医」がいるのは5割ほどで、
高年齢になるにつれて比率は上がって行くそうだ。
70代以上では、8割以上の人に「かかりつけ医」がいるとか。

2022年5月に初めて、社説に「かかりつけ医」が取り上げられた。
以下、きょうまでに「かかりつけ医」について書かれた社説である。
2022/05/29_産経新聞「機能発揮できる制度化を」
2022/08/22_中日新聞「もっと頼れる存在に」
2022/11/18_産経新聞「患者に責任持つ制度化を」
2022/12/04_産経新聞「制度設計の後退許されぬ」
2022/12/04_日経新聞「もっと機能する制度を」
2022/12/15_読売新聞「「患者第一」の制度にできるか」
2023/01/16_中日新聞「「地域を診る」役割こそ」
2023/02/01_北海道新聞「患者本位の制度設計に」

取り上げられた原因は「新型コロナウイルス禍で、かかりつけ医がうまく機能していないと分かった。
患者との信頼関係で成り立つかかりつけ医を制度で縛ることへの警戒感があるのか。」
2022/05/29 産経新聞(要約は、中略または、一部文言を変えています。)

2022/08/22 中日新聞(要約)
「かかりつけ医だと思って受診しようとした発熱患者を門前払いした診療所もあったようだ。
患者が医師を選べる利便性を維持しつつ制度化を検討すべきだ。」


「かかりつけ医」を制度化し、医師の認定制、登録制を求める意見がある。
逆に、「かかりつけ医」の定義と役割を明確にし、制度化はしないとの意見もある。

医師会は、制度化に反対し、健康保険組合の多くは認定制、登録制を望んでいるとか。

2023/02/01_北海道新聞(要約)
「かかりつけ医を軸にして医療、福祉、介護を包括するケアのあり方を模索していくことが重要である。
制度化が国民の医療への自由なアクセスを制限したり、かかりつけ医のいない人が
医療を受けられなかったりするようなことがあってはならない。」

まだ、決着はついていないようだ。

社説でも、10社中、5社しか論説を挙げておらず、分析の結果では、8つの社説にばらつきがあって、まとまりはない。

キーワードも、
医師、医療、掛かり付け医、患者、高齢者、制度化、登録制
などしか出でおらず、決め手になるような考えはないようだ。


制度がどうなろうとも、「かかりつけ医」は、いた方が安心できる。
一番最初に挙げたような医師を、自らで、探すしかないだろう。

近くの医師の評判を聞きながら、実際に、機会がある度に自らで確認していくしかない。

そして、医師を信頼する。

過去に日本で、最も名医であると言われた人が、
「私の誤診率は25%もあった」と本人が、その著作で言ったそうだ。

医師を信頼するべきだが、「疑いを持って、信頼する」しかない。
疑うのは、医師も人だから、間違いもあるだろう。
だから、疑問に思ったことはトコトン尋ねてみる。

そして、自らの身体と生活スタイルを理解してもらえるように努める。
そうなれば、たぶんだが、最適な処方をしてくれるはずだ。