米ウォルト・ディズニーが、7000人の人員削減と55億ドルのコスト節減を2月8日に発表した。
同日、zoomは、1300人のレイオフを発表した。
米ヤフー20%以上を解雇。
2月2日、マンダムは特損6億円を計上し、早期退職者を募集した。
2月1日、タカキューは、業績悪化で、希望退職100人募集をするとした。
2022年は、33社の大手企業がリストラを実施した。
中小を入れれば、大きな数になるだろう。
関わりのない人から見れば、「また、リストラか」と思うだけかもしれない。
ただ「また」と付くところが問題なのだ。
リストラをした企業からすれば、正統な理由をつけ、企業の為、多くの従業員のためと説明をする。
「苦渋の決断」をしたというが、発表後には、株価は上がる。
経営陣等々は、苦々しい思いをしただろうが、「判断に間違いはなかった」とする。
リストラにあった人は、大切な人たちを背負って、不安と苦しみの日々が続く。
大切な人たちから、何か言われる度に、多重の苦しみになるだろう。
新たな世界を見つけられれば良いが、その保障はない。
人員削減、レイオフ、早期退職者募集、希望退職社募集、
言い方は違っても、どれも解雇である。
リストラを実施した企業は、「経営努力をした」「経営の効率化に取り組んできた」と言う。
「組織をより強く、軽くする必要がある。」
「抜本的なコストダウンを進めるため、要員の最適化は不可欠である。」
「目標の売上高到達が難しくなり、経営のバランスがとれなくなってきた。」
「人々の繋がりを維持するために尽力したことを誇りに思っている。」
挙げていくと、リストラ会見のマニュアルができそうだ。
人員削減は、人をコストとして見ている証しである。
リストラを避ける努力は行われていない。
人的資源を、企業の従来からの目的に活用するに止まっている。
社会は変化する。
価値観も、意識も、生活スタイルも変化する。
もろもろの社会資産が変化している。
人が、各自の力を発揮できる、それぞれの人のため、組織成長のための組織変革が必要なのだ。
リスキリングは、組織のためではない。
自身のためだ。
学び直しではない。
何を成すために学ぶかである。
キャリアアップは組織のためではなく、
自身のためで、如何に現職の中で、自身を活かす術があるかである。
組織に如何に働きかけ、組織を如何に変えるかである。
だからこそ、自分だけの科学とスキルを構築していく。
企業の中で、自立しようとするのが、キャリアに繋がる。
自身は何をもって自立しているかを確認できるようにしよう。
企業は、彼等の力を余すところなく
活用できるシステムを構築しなければならない。
自立しておれば、リストラにあっても
「俺には山盛りの幸せがあるのだ」と叫んでみたい。
強がりかもしれないが。