■評価項目の定義
定義には、定義する前に、定義を構成するための環境、科学的条件があります。
そして、定義の後に、定義された内容を活用して、考え方のブレや目的意識を整え易くします。
以下で挙げた定義説明は、汎用性をあげるために、できる限り、定義の前と後の意味を入れないようにして表現しました。
マネジメント 人や組織などを機能させ、社会に貢献させる基本的な考え方である。考えを活かす国や地域、文化などの背景や、前提となる事柄が関わる。発揮される行動は、物事の道理、基本、原則に照らし、確認できる。
リーダーシップ 目標を定め、多様な人材の強みを生かし、成果を出す。それぞれが責任を果たすために必要な支援と、情報や知識の円滑な流通を整える。制約に関わりなく、目標から逸れない一貫性のある姿勢、行動をとる。
人材マネジメント ひとり一人という個別の視点と共に、複数人を連携させた集団の両面で捉え、個人の強みを組織の強みとして人材を生かす。個の自己実現と、組織の求める能力、技術の方向性、現在と未来などの複数バランスを取る。
セルフマネジメント 自らの得意の理解に努め、自身に適した効果的な学習方法で、知識、技術を高める。自らの得意を生かす場を見出し、目標を課し、仕事を通して自身を成長させる。
ビジョン策定 組織が果たす理想を描く。組織の核となる組織共通の価値観、目標を踏まえ、組織の存在意義を明確にする。組織が関わる全体を認識し、理想像を実現する計画、道筋を構築する。
問題発見・解決力 現状とあるべき姿の間にあるギャップを解決する。ポイントに、複数の視点による物事の観察として、時間軸、相関関係、内と外などの考える視点がある。問題を明確に定義し、適正な状態を導きだし、問題に結論を出す。
情報収集力 知りたい事柄の性質などを過不足なく理解しており、収集の前提としての必要な知識を持っている。収集する意識は、特定の価値観などの予断を持たない。集める対象を、全方位、広範囲であると理解している。
分析力 目的の理解が前提にある。目的に関わる意志決定の材料を提供する。データを分解し、要素、カテゴリー、構造を明らかにした結果を出す。目的に対しての過不足、優劣、緊急性などを明らかにする。
課題形成 考える対象の状況ではなく、近未来の状態に視点を想定する。テーマは近未来における成長、成果の確率を検討に置き、論理の過不足を確認、整える。
整合バランス 問題の発見、解決等に関わるプロセス全体に対して、手順、内容、検討に、首尾一貫した筋道がある。プロセスの部分と全体のバランスが取られ、内容の検討、視点に偏りが無い。
ビジネス・コミュニケーション コミュニケーションは相手を理解しようとするところから始まる。相手の意図を理解しようとし、その目的を理解しようとする。理解の結果を問うのではなく、その姿勢を表し、同時に自らの立場を崩さず、相手に理解してもらおうとして語る。互いに文化、習慣、価値観を認め許容し、共通の問題を提示し、成果へつなげようとする姿勢である。
プレゼンテーション プロポーザルを前提とする。プロポーザルは自らのモノと他が作成したモノの二種類がある。自らと自らの組織の知識・技術、自らの組織の立場を理解し、対象となる人とその組織の状況を同じように把握している。その上に立って、話法、態度に落ち着き、ロジック、円滑さがある。
ファシリテーション 会議、ミーティング等で、目的の前提と目的を認識し、結論を導き出す姿勢であり方法である。参加メンバーに関与し、各々の持つ前提に関わる対立の解消を促す。目的達成に向けた発言や参加を促し、合意形成を担う。
ネゴシエーション 困難、障壁に関わらず衝突する問題に対して、相手との関係を構築しつつ、論理的な思考により問題の解決を促す。物事を正確に観察し、説得に必要な分析力を元に論理的な思考結果を表現できる。
ビジネス・プロトコール 人と人、人と組織、組織と市場・社会等の関わりに遵守した考え方と行動ができる。自らの役割を組織行動に即して、技法、知識を身につけ、誰もが納得できる行動ができる。技法、知識、方法について、常に人、組織、市場、社会の調和を図るための工夫を行う。自ら得た事柄を体系化し、他に伝達する努力を惜しまない。
アイデンティティの確立 常に自らのミッションは何かを問う。今、なすべきことは何かを問う。そして、自らと自らが所属している組織が持つコンピテンシーは何かと問う。解を確認し、その解が社会と周辺に最適な状態でかみ合っているかを自らの価値基準、行動規範を確立している。
チャレンジ精神 実現したいという強い欲求がある。成し遂げる事柄、目的意識を明確に持ち、リスクの掌握や再起条件などを検討したうえで出来ると信じる。困難な物事や未知の事柄に対しても、挑戦する理由にブレがない。
向上心の持続 自らの仕事を通じて、学び続けている。自らの専門分野、周辺分野、時に直接関わりの無い分野にもテーマと目標を持って関わり、自らの仕事に活用する。
共感・肯定的受容力 自ら異なる価値観を持ち、自ら違う視点を持っていることを認める。その部分についての共感は適切であるかもしれない。肯定的受容は、その様な意見、考え方、見かた、方向性があると理解する。その意見に対してYesであるとは限らない。1つの意見として自らにインプットし、否定しない。相手の意見または考え方のロジックを理解しようとする。
倫理綱領・ビジネスマナー 自らの判断、行為の基準となる。他の利害を犯さず気遣い、伝統、慣習、制度等を守る。業務達成と伝統等の調和を図ることに努力をする。当該地域で活動をするとき、自らの尺度で判断するのではなく、まず地域の状況の調査、理解から始める。
適応技術力 自らの可能性を拡大し、強化するための技術、方法論である。自身の限界を高め、活躍の場、機会を広げる。
創造発想力 既成概念に囚われないモノの見方、捉え方が前提にある。物事の関連性や、構造から新しいモノ生み出すための発想方法、知識、技術を持っている。従来に無い、新しい価値を持ったものを生み出す。
異文化適応性 自らの立場、環境が相異であると認識している。相手の文化の基準に従い、自分のルールをそれに嵌めていく。目的を共有するため、互いの良さを引き出すアプローチを試みることを厭わない。
ストレス・リスク対応 如何に自らの目的や役割を自らの方法で果たし得るかを考え抜き、解を出す。壁にぶつかったとき、解決策を模索する。解が見出せない状況に陥る前にその解を見出そうとする。解が見出せないとき、役割を達成するために他の助けを借りる事を是とし、無駄を少なくしようとする。自らのストレスを和らげる方法を見出そうとする。
ロジカルシンキング 要素の相関関係は適切であるかなどを検証し、考えている対象を体系化、構造化する。


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