◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2478号   2016/6/28 火曜日

≪基本の形――その役割≫

━ 基本の形を知っておいた方がよい。
少なくとも、基本の形とは何かを考え、できるだけ多くを知っておこう。
基本の形は、頭の中での歩き方のようなモノだ。
知の歩き方である。
知は行動の方向と方法を確定させる。
基本の形は、自らを社会、組織、人に対して機能させる手段である。 ━


基本の形は、単なる知識ではない、技術に近いかもしれない。
思想や哲学かもしれない。

私たちの判断や行動は、直感的、習慣的に行ってしまう場合が多い。
意思決定を行おうとすれば、少しでも検討をする。
少しの程度と範囲が問題であるが、検討を行う。
直感的、習慣的行動と意思決定の境が問題であり、意思決定のレベルが問題である。

何も考えずに決定をすれば、大半が直感的、習慣的になってしまう。
この方法で大半の場合は、おそらく7割程度だろうが、問題なく済んでいるように思える。
習慣的な判断が積み重なって、何年か後に、大きな問題を抱えている場合もある。
失敗の原因がここにある。
十分に検討しなかったためである。

習慣的判断で問題なく済んでいるとした7割程度も、直近では問題がなかったに過ぎない。
1年後、2年後に如何なる影響を及ぼしているかは分からない。

「今が良ければ」の言い方には否定的だが、ほとんどがこの範囲に入っている。
昨日のようにきょうも仕事をしている、は「今が良ければ」と変わりがない。
前例では、上手く行ったからとするのも同じである。
同じ事を続けてきた月日の分だけが、いつも正しい。
1年続ければ1年分、5年続ければ5年分の正しさがあると信じてしまう。

できれば、新たな仕事を始めたとき、十分に検討する習慣をつけるのが良い。
即断即答が常に最適であるとすれば、判断のためのたくさんの基本の形をもっている。
即断即答が最適なとき、たくさんの基本の形を組み合わせている。

基本の形の前提にあるのは、問題なく進めるのではない。
問題なく進めようとすれば、周辺が変化しているのだから、確実に間違いが起こる。
成長をする、発展する、革新するが、前提にある。
この反対には失敗が必ずある。
身体が大きくなれば、着る物が変わる。
成長すれば、見るモノ、対応するモノ、使うモノ、目的するモノ、すべてが変わる。
当然、判断の方向と方法を変えざるを得ない。

基本の形には、「昨日と同じではない」と成長と失敗の三つの前提が常に存在している。

「広げて対象を見る」「確認する」「自らとのギャップを計る」「失敗要因を洗い出す」「
目標を高く設定する」「時間を計る」「得意を集中させる」等。
これらは、基本の形を作るための材料である。


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