◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2477号   2016/6/27 月曜日

≪基本の形――挑戦のとき≫

━ 基本の形を学ぶ。
座学で、経験で、実験で学ぶ。
仕事をして、基本の形を使っていると気付く時がくる。
自分にとって新しいモノに向き合ったとき、
基本の形を組み合わせて、上手くできたとき自分の形を知る。
今まで以上に、多くを成そうとしたとき、自分の形を探そうとしたとき、挑戦が始まる。
自分の未来が見え始めたときかもしれない。 ━


どんなモノにも基本的な形がある。
人がやることに、まったく初めてなどはない。
地底、海底に住もうが、宇宙で住もうが、初めてにはならない。
もっとも、いきなり海底に住めるはずもない。
だから、少しずつ、住める形を探り始める。
海底に住もうとする意思がどれほど強いかによるが、住むための方法、条件を探す。
探して、整えようとする。

その方法は、人間が培ってきた知識と技術、経験から始まる。
ちょっとした難しい要素か加わったにすぎない。
一つを解決させ、また、一つを乗せる。
繰り返して、随分と進め、始めた時と比べれば大変なところまで来てしまったと思う。
途中でいろいろと発見し、最初と比べれば多くのモノを導入した。
外から進んでしまった形を見れば、大層に見えるかもしれない。
だが、既に分かっているモノの多くを組み合わせただけかもしれない。

どのような難しい事柄に挑戦しても、人の知っているところから始めるしかない。
初めての事柄に挑戦しようとした時、自身が持てる基本の形から始め、
条件を満たすために、調べ、確かめ、自らの形にする。

初めてのことも、結局は誰かが、どこかで始めている。

形あるモノで、既に無い形などはないかもしれない。
新曲を聴いても、新しい建物を見ても、部分では、どこかで知っているような気がする。
音階の一つの音は、既にすべてあり、一小節の旋律もどこかにあるかもしれない。
音を組み合わせて、小節を連ねて音楽ができる。
音が音として別の形を作りだす。
音楽が音楽としての成立は、音が違うモノに共鳴し、役割を果たす。
音は、ただ音ではなくなってしまう。

いろいろなモノに形がある。
いくつものを形に組み合わせていくにしても、やはり形がある。
過去の多くの人たちが、経験をして、失敗をして、確かめて、上手く進めてきた形がある。
基本の形である。

基本の形を学んで、試して、どうすれば、望むモノができるかを学ぶ。
新しいモノ、自分が経験していないモノを前にしたとき、学んだモノが出てくる。
真剣さは、出し方によるのかもしれない。
精一杯出そうとして、行き詰ったら、他の形があるかを探す。
見つからなければ、自分で考える。

繰り返しながら、基本の形を自分のモノにし、さらに、自分の形を見つけていく。
自分の形を見つけ始めて、一人前なのかもしれない。
基本の形だけを知っていても、出来るとは限らない。
多くの基本の形を知って、使おうとして、自分の形を見いだそうとして、挑戦が始まる。
自分への挑戦、自分であることへの挑戦なのだ。



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