◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2471号   2016/6/17 金曜日

≪機会を見つける――機会発見システムを作る≫

━ 組織人材の皆が、それぞれ自分の眼で市場を見る。
自分の思いで見て、自分の期待で、マーケットを見る。
そこに、自分の意見が出てくる。
多数の意見を集めてみれば、一人で見ているのとは違う構造的な機会が現れてくるはずだ。

機会は一つではない。
一つの要素で、一つの機会にはならない。
機会は構造的なのだ。

組織での機会を作りださねばならない。
機会を探るシステムを組織内に構築しなければならない。 ━


機会を探そうとしなければ、見つかるはずもない。
偶然に見つかるなどもない。
何かを持って、何かを望んでいるから、叶うチャンスがくる。
自らが持っているモノへの知覚があり、切なる願望が強いほど、機会は多く現れる。
だから、偶然などはない。

機会になる可能性のあるモノをできるだけ集めてくる。
一人の視点だけであれば、範囲が限られ、狭められ、いずれ枯欠する。
できるだけ多くの人から機会らしきモノを集める試みをしよう。
枯欠した視点も、他の視点から刺激され、よみがえる。

組織ぐるみで、集めてきて、効果のあるモノを探りだす。
できれば、組織人全員が探す。
組織システムに組み込めれば機会発見が広がる。
少なくとも、人材の時間管理などと比べれば、正と負の違いがある。

機会を探す行為は、マネジメント思考だ。
マネジメント力の養成にもなる。
機会に成り得る要素と条件を知るだけでも、自らの仕事のあり様を考えさせる。

管理は後ろ向く。
過ぎ去った事柄の是々非々を言う。
管理機能は最低量にするのが良い。無くても良い。

機会を探そうとするのは未来を向く。
改善、革新を試みようとしている。
機会らしきモノを見つけたとき、可能かどうかを自らで分析する。
機会を探す行為は、内と外の両方を見るようになる。
内なる技―得意を見るようになる。
問題よりも、得意を見る。

集める方法は、いくらでもある。
機会を探そうとしても見つけにくい。
マーケティング感覚として、外を眺めれば良い。
市場で起こっていること、市場で気付いたところだけを書き留めて行けばよい。
一週間に一度、気付きを集めるだけでも、機会発見の機会が増える。
マーケティングデータとして、マーケット分析の結果ではなく、事実を事実として集める。
集まったデータを中央に置いて、皆と話してみるのもよい。
一人一つずつ集めても、100人おれば100のデータが集まる可能性がある。
もし、100のデータが一致しているとすれば、皆が同じところを見ている。
自分も含め、部下も同僚も同じところを見ているとしたら、マネジメントは行われていない。

一つの部署の数が少なく10人程度だとしたら、
10種類以上のデータを集めようとしなければならない。
10人が一致して、一種類になったとしたら、
上司である自分がマネジメントを行っているのではなく、監視をしているのだ。
監視をしたところで、予定以上の成果があがるはずもなく、自部署が成長するはずもない。

それぞれが、自分の眼で見なければならない。
自分の眼で見るように仕向けなければ、彼の良さは出てこず、彼を活かせない。
もし、強制すれば、猫の手(猫の手を借りたい)にしようとしている。
猫の手に、改善、革新は決してできない。
当然、自らもできるはずがない。

皆の眼を養う。
人を育てる。
彼の意見を語れるようにする。

皆が自分の眼を持ち、自分の視点でデータを書き続けられれば、機会発見が増大する。
全社から、データを集めれば、機会発見だけでなく、自社の動きが見えてくるはずである。

自社の動きは、リーダーが視るのではない。
皆が見ているのだ。


昇格論文等々の文章を読むと、同じ部署からは同じ意見が出てきている。
一体、誰の意見なのだろうか。
部署の意見ならば、個人の文章などはいらない。



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