◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2470号   2016/6/16 木曜日

≪機会を見つける――機会効果を計る尺度≫

━ 機会を見つけ、機会を活かす前に計測しなければならない事柄がある。
想定全体顧客件数、普及スピード、普及範囲、普及深度である。
普及対象と普及要素である。
普及対象とスピード、商品の普遍性から寿命がわかる。
寿命が分かれば、転換期が分かる。
他産業の関連性がつかめるかもしれない。 ━


自社の産業を認識する重要度は大した問題ではないかもしれないが、
知っておく必要はあるだろう。
もしかしたら、まったく知らない人の方が多いかもしれない。
知らないのは困る。
全体が分からないし、マーケットのターゲットが絞れない。
産業関連が分からなければ、知識、技術、物、人の流通がつかめない。
だから、一応は知っておくべきだ。

現在の産業がどれほどあるのか分からない。
産業図などの整理された書籍はあるが、区分が適切であるかは確かではない。
産業間の関連も、書籍に表されているのは、時間としてはずれているだろう。
如何なる産業の人たちにも納得される形式で表されるから、
習慣的な判断で納得できるようになっている。
大半の人が、納得できる状態になるには20年以上の歳月を必要とする。
どこまで行っても、最新にはなり難い。
最新でも産業概念は10年前の状態ではないだろうか。

自社で、産業区分をしておく必要がある。
どの部署で行っているのか聞かないから、どこもしていないのかもしれない。
公には、40弱の産業区分があり、この区分は50年以上前から変わらない。
新しく加わった産業はあるが、他は以前のままである。

日々、科学は進歩する。
市場も塗り替えられる。
一つの産業が同じ状態で続いているはずもなく、
異なる産業と重なっているところがあったり、なくなったりしている。

一度、どこかの部署が、徹底して整理する必要がある。
整理された産業区分は、組織内の大半の部署が必要になるはずである。
研究開発でも、産業図があれば、どの産業を見れば、ヒントがあるか分かるはずである。
財務も、経済変化の動向と推測に役立つ。
人事が、社会から人材発掘するときにも役立つ。
市場のターゲットを絞り込んだり、セグメントを見直すのにも役立つ。
自社と顧客の関係から、ポジショニングもしやすくなる。

40弱の産業が挙げられているが、職種の増大からみれば、200位には区分しておく方が良いだろう。
全産業共通と言うのではなく、自社固有の産業区分図である。
多分、長期の戦略策定に大きな役割を果たすはすである。

現在、日本の大学の学科数は1500以上がある。
1500種類以上の教室があり、それぞれが産業として成り立つ要素は持っている。
教室ができているのは、社会に、産業に需要があると想定しているからだ。
学科は、年度ごとに変化している。
新設、廃棄がある。
それらをデータとして持っているのも、産業分類の手助けになる。
年度ごとの流れを見るだけで、現在から5年後位までは役立つ。
言葉の変化は、3年〜5年で起こっているから、これらと重なる。

一度、200程の産業区分をし、学科と組み合わせて、1年〜3年単位で更新するのも良いだろう。
一社の業務が、1産業であるのは稀である。
小さな分野であっても、複数に関わっている。
IT、流通などはすべての産業に関わる。
200程の産業区分があれば、普及深度が計れる。

業種と商品と顧客の組み合わせで、マーケットの枠組みが分かる。
顧客のセグメントをして、マーケットにはめたときの実数を探ってみる。
同じマーケットで、業種を変えたら、如何なる数を表すか、計測してみる。
商品を変えるとどうなるか。

産業図にあてはめて、マーケットと組み合わせれば、普及範囲が分かる。

今は自社市場だけを見て、市場を考えられない。
多くの市場が重なりあっている。
自社が視ている市場に、多くの産業が関わっている。

世界一市場として考えねばならない。
枠組は全体である。
産業区分、産業と業種の相関、等々を組み合わせねばならない。

昔なら、一つ一つ手作業であったが、
今では、データさえ整えれば、一瞬で答えがだせる。

一つの小さな市場を設定して、試してみる。
産業&業種図があれば、普及範囲、深度が描ける。

一つのパイロットで普及スピードが分かる。
普及スピードが分かれば、寿命が分かる。
商品が持つ普遍性を測定できているとすれば、定番化する時期とその規模が分かる。

産業&業種図があれば、転換時期と転換方向を推測できる。

一つの機会を見いだしたとき、これらを計算しておけば、機会効果が導き出される。


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