◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2469号   2016/6/15 水曜日

≪機会を見つける――機会に賞味期限がある≫

機会はいくらでもあるが、賞味期限がある。

分からなければ、分かる時がいずれ来る。
そう思っている機会は、分かった時、すでに賞味期限が切れている。

機会は今であって、明日になれば、機会の種類が違っている。

朝、出かけるとき晴ていたが、電車を降りたときは土砂降りになっていた。
改札口で、ビニール傘が1本千円で売られていた。
結構、売れているようだが、腹が立つことこの上ない。
傘を鞄に入れて来なかった自分に腹を立てるいるのだが、足元を見られている。
これも一つの機会である。

今、売れているものを、明日の仕入は少し増やしておこう、とするのも直近の機会である。
雨が降っている時の傘ほどでもないが、似通ってはいる。
既にあるモノは直ぐに対応できる。

直近の機会への適応は、規模が力を持つ。
規模だけで押すと、市場が枯れる時期も早く来る欠点がある。

手直しが必要なモノ、組み換えが必要なモノは少し時間がかかる。
直ぐに適応しようとすれば、システムが要る。
生産なのか、流通なのかによって、システムの組み方が変わってくる。

半年後、1年後までの余裕のある機会もある。
四季が巡るような規則的であれば、既にシステム化されているだろう。
多分、これは機会には成り得ない。
商品サイクルが慣例化されている場合は、サイクルの歪を機会にできる。

如何なる機会に適応する場合も準備が必要である。
自社の商品の生産と流通の柔軟性が求められる。
多分、どの企業でも機会適応のための用意をしているだろう。
むしろ、適応できない場合を列記しておいた方が良い。
多分だが、自社が適応できなければ、他社も適応しにくいはずである。
適応できない場を、リスクとしてか、機会としてとらえるかの姿勢によって変わってくる。
どちらにしても、リスト化しておく必要はある。
少量多品種生産や生産ラインの汎用性はこのようにして起こった。

既存商品の機会条件は、4つ視点が必要である。
セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングである。
もう一つ、商品カテゴリーの枠組変更は、前提として、念頭においておかねばならない。

現市場のセグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングを明らかにしておかねばならない。
セグメントが十分であるか、組み換えが必要か、区切りは適切であるか等々である。
当初、想定したよりも売り上げが低ければ、どこかが違っていたのだ。
これらは移動もするし、枠組も変わるから、機会を作り出す手がかりである。


発見した一つの機会が、効力を発揮するのがいつかを検討しなければならない。
明日なのか、1ヶ月後なのか、1年後なのか、10年後なのか、ずっと未来なのか。
3年以上の未来であれば、戦略が必要である。
未来に向かって現れてくる小さな機会を取り込んでいく姿勢が必要である。

機会は、社内にはなく、社外にある。
社内にあるのは、機会を活かせるモノであり、コストである。
社外の状況は変化する。
長期への機会は、大きな目標があって、目標に対しての要素がある。
目標は自社にある。
未来の目標は、曖昧さはあるが、大きくなる。
狙える小さな機会が広がる。
機会としてのターゲットができる。

機会が如何なるモノであるかを探すが、機会を定めて狙うのも可能になる。
機会の賞味期限はなくなる。



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