◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2466号   2016/6/10 金曜日

≪マネジメント活用――意思決定≫

━ マネジメントは、意思決定を要求する。
未来に対して、持てる資源の集中を行い、成果を最大限に発揮しようとする。
昨日に従うのではなく、明日に向かい、自らのあるべき姿へと向かうのである。

明日は分からない。
分からないから、リスクを生じる。
リスクを小さくするために、自らの持てるものを明らかにするために自らを分析する。
現在の社会の機能を分析する。
市場の構成要素を取り出そうとする。
そこに、課題が見つかるはずである。

自らが持てるモノと、社会の機能、将来のあり様にギャップと機会を見つけようとする。
その機会に合わせて、持てるモノを集中させる。
当然、リスクが生じるから難しい意思決定を要求されるのだ。
安全な、確実な意思決定などは存在しない。

マネジメント知識を活用する場面である。 ━


今、行動している仕事の方向、方法で十分であるか、最適であるかを問わねばならない。
問う時、実施している方向と方法について、いくつの選択肢があったかを思い出そう。
もし、選択肢がなかったとしたら、何等検討されていない。
リスクも考えなければ、成果すらも検討されていないかもしれない。
成果を念頭においていたと言うならば、思い込み、または、自分に都合の良い期待でしかない。
この時、マネジメント知識は働いていない。
選択肢が2つであっても、3つであっても大した変りはない。

何かをしようとするとき、選択肢は、無数とは言わないが、限りなくある。
「何もしない」と言う選択肢は常にある。
少なくとも、多数ある。
まず、アイディア・ラッシュの如く、選択肢を挙げてみる必要がある。
その上で、5つ、6つに絞り込む。
もし、選択肢が左程出てこないのであれば、問題、課題が見えていないのだ。

今、行うべき方向も多数あるはずである。
我が社が実現させようとしているミッションに関わる事柄がある。
これは、5年、10年と変化しないはずである。
年度ごとに変化するようであれば、ミッションなどは元々なかったのだ。

まず、ミッションを確認し、事業を明確にして、活動の方向の原則を徹底する。
今、行うべき事柄が、ミッションの方向と一致または類似しているかを確かめる。

仕事は行動である。
一つの結果を産み出すが、
結果の積み上げが5年後、10年後の活動のあり様と一致していなければならない。
現在の行動の基準は、ここにある。

多数の選択肢があって、10年後のあり様と一致していない選択肢はリスクになる。
リスクが認識できるところに意味がある。
リスクを認識して、初めて意思決定の重要さが分かる。

方法についても同じである。
昨日まで方法と同じあるとすれば、進歩はない。
改善もない。
現在、行われている社内外の方法をできればすべて取り出したい。
それらを合わせて、取り込めるところ、開発すべきところ、課題が産まれる。
方法の選択肢が現れなければ、方向が確かになったところで、結果は足ふみのままである。

方法を変えるのは難しい。
習慣が大きな壁になっている。
慣れていないことを一気に変えられないのも確かである。

直近の仕事の方向と方法は、常に、変動する。
明日に向かっての変動を常としなければならない。
社会は、科学は、市場は、顧客価値は、常に変化する。
昨日の顧客の価値と、今日の価値の一致は少ない。
顧客の商品選択の基準は、我が社に置いているのではなく、顧客の活動と習慣にある。

昨日と今日と明日が同じであるとすれば、意思決定などは必要がない。
改善もなく、イノベーションもない。



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