◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2465号   2016/6/9 木曜日

≪マネジメント活用――顧客と非顧客≫

━ 顧客と非顧客から始めよ。
常に二つが平行して走る。
顧客が必要とするところを知る。
顧客の満足を知る。
非顧客を探り、その背景を観察する。
モノの必要と不要の違いと属性を知る。

市場は、市場の始まりと、市場の熟成、市場外がある。
市場の変革は、非顧客から始まるとする。

顧客と非顧客に過去と現在と未来がある。
どれか一つでも見失うとリスクが増大する。 ━


マネジメントの言葉を知らない人はほとんどいないだろう。
だが、マネジメントを知らない人が多い。

マーケティングの語を知らない人もいない。
だが、マーケティングを知らない。
マーケティングを担当している人の中でも知らない人が多い。

イノベーションも同じである。

どれも習慣のなかで、仕事の慣例で進めているようだ。

どれに対しても知識としてはある。
だが、方法を知ろうとして方法だけで終わっているところが多い。
方法は論理と知識に置き換えねば、汎用性がない。
方法の進化も伴わない。
まず、意味を知り、意味が産まれた過程をまとめておかねばならない。

使われてる語句の意味と背景、対象、使われているタイミングがあって、行動に置き換わる。

マネジメントは組織行動を統一させ、人材に高揚を与え、人材を資源に変え、人材に富をもたらす。
マネジメントは顧客を考え、分析し、新たな顧客を産み出そうする。
非顧客を観察し、非顧客であるが故を検証せよと教える。
顧客よりも、非顧客を市場を変えるからであり、
非顧客を顧客に変えるところで、イノベーションの可能性が出てくるからである。

業務は顧客から始めよとし、顧客のニーズを探れという。
これは、過去から現在である。
放っておくと、顧客数は次第に減っていく。

世代交代もあるし、市場の意味を失うこともある。

ドラッカー氏著書『断絶の時代』に次のように書かれている。
「顧客は自らが求めるもの、必要とするもの、期待するものにしか関心をよせない。
顧客の関心はつねに、この製品あるいはこの企業は自分に何をしてくれるかである。」

ドラッカー氏著書『創造する経営者』にはこうある。
「顧客は合理的である。不合理であると考えるのは危険である。
顧客の合理性がメーカーの合理性と同じであると考えたり、
同じでなければならないと考えるのと同じように危険である。」

ドラッカー氏著書『ネクスト・ソサイアティ』にはこうある。
「最も重要な情報は、顧客ではなく、ノンカスタマ(非顧客)についてのものである。
変化が起こるのは、ノンカスタマの世界においてである。」
(これら3つの文はドラッカー名言集『経営の哲学』から取り出した。)

仕事は組織内にあるのではない。
組織の外、市場、顧客の行動にある。
仕事は、常に組織外に影響されている。



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