◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2462号   2016/6/6 月曜日

≪マネジメント活用――変化を見ようとする≫

世の中が変化している時代、もっとも困る障壁となるのが、自身の固執した考え方である。
私たち自身に固執した考え方がないかと尋ねられると、ないとは言い切れぬだろう。
誰もが自身の考え方を持ち、判断基準にし、仕事や生活を行っている。

問題は、周りに起こった事柄に対して何も考えずに、判断してしまうことである。

優秀だと言われている人たち、自身でそれなりの自信を持っている人たちでも、
習慣で判断してしまう場合が多い。
難しい問題にぶつかったとき、判断しがたい問題のとき、じっくりと考える。
じっくりと考えるが、考えに至るまでのステップが問題なのだ。

今、社会が変化している時だ。
−−−果たして、変化していると知覚しているかどうか。
変化を認識しているかもしれないが、自らの周辺で変化を捉えられているかが問題である。
日々は、昨日と同じように繰り返されていく。
繰り返されているが、気付かないほどの変化が、入り込んでいる。
外来語が入ってきていたり、目立ってはいないが、新しい視点が入ってきている。
入ってくると言うのは正確ではない。
誰かが、思いつき、試み、形にしている。
微量だが、自分たちの中に馴染みを作っていて、
一年、二年と過ぎると、新しかったモノが当然のように振る舞っている。
一年前と今との違いは見つからないかもしれない。
五年前と今と比べれば違いを見つけられるかもしれない。
その違いは、見ているモノが変わったのか、自らの見方が変わったのか。
多分、両方だろう。
変化のスピードは、10年前よりも速いだろう。
変化のスピードを論理的に証明する方法はあるが、証明したところで、知覚できなければ意味がない。
5年前と比べて、今が変化しているのならば、間違いなく、微量ずつ日々変化している。
変化していると認識を新たにして、変化を探す試みをしなければならない。−−−

大きなうねりの時だ。
変化はビジネスの機会になる。
ビジネスは、変化を創り出そうとする。
作り出して、革新を行なおうとする。

昨日と今日が同じで、明日も同じならば、変化はない。
変化がなければ、成長がない。
成長しよう、発展しようとする意思は、変化を創り出そうとする意思である。
マネジメントの根幹である。

日々活動している事柄は、昨日と同じ明日を創るためではない。
昨日、きょうよりも、進めたいからだ。
進めるために、自らの知識、技術を磨く。
同じモノに向かって取り組んでいて、同じように考えていては、磨けるモノが磨けない。
創意工夫する行為は、どこを見ているのだろうか。
生産効率を挙げようとする行為の目的は何か。
利益率だけの問題ではない。
その向こうにあるモノを視なければならない。

一つが分かれば、新たな疑問が湧く。
一つが終われば、新たな次が現れる。
一つずつ消化していくしかないが、向かっているところがある。
向かっているところは、きょうではない。

見ているものを明らかにしよう。
作り出そうととしているものをイメージしよう。
イメージしなければ、踏み出しようがない。
誰かに示された明日ではない。
自らが求める明日である。

自らが持つ、知識と技術をもって、自らの行動を明らかにする。
今から始まっているが、その手掛かりが変化を探ろうとする。

今、知っていることは正しいとは限らない。
今は不完全である。
だから、完全を目指そうとして、今の自分を振り返る。

マネジメントはこう教えている。
「作っている商品に焦点を合わせてはならない。
市場に、社会に焦点を合わせなければならない。」



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