◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2456号   2016/5/27 金曜日

≪経営思考/次元――思考ガイド≫

次元には6つある。
現在と、現在の仕事を無意識に認識する。
この次元は、三次元と四次元だろう。
四次元は三次元+時間であるが、未来をどれほどに認識しているかは自問する必要がある。
時間を直近の未来、近未来、遠い未来に分類しておく。
直近の未来は、多くの者が考える。
次の一手にあたる部分である。
作業での次の瞬間は、今と同じであるとする。
今は、今以前に決められた事柄であるから、今は過去の意思である。
次の瞬間が、今の継続であるとすれば、次も過去の意思になる。
常に、今の続きであるとすれば、常に過去に従っているのと同じなる。

この状態が続けば、四次元へ意識が移動せず、三次元から過去の行動になってしまう。
三次元から脱却しなければならない。

短期計画、中長期計画がある。
もし、計画が現在から始まっていて、自らの延長線上で考えているとすれば、
長期計画も過去に依存している状態が続く。
長期計画であっても、三次元の空想でしかなくなる。

中長期計画が独りよがりではならない。
企業の失敗の原因が、立派な中長期計画を立てていたとしても、三次元の範囲による。

ここに道標が登場する。
道しるべであるが、方向を示すのではなく、要件を示す。
三次元で考えているとき、若干の時間を含めていたとしても、自らを中心しているだけである。
自らの進む道は、自在に変えられるが、道そのものがあるのではない。
考える要件によって、見えない道の選択肢自体が変化する。

道標は、時間経過と他次元(平行次元)、探すべきものを探す次元(意識次元)を示している。
平行次元、意識次元ともに、見えない。
見えないが故に調査が必要である。
研究の分野と行動として現れているところを自らが想定している分野以外で調べねばならない。
同一分野での動きは、察知しやすいが、関わりのなかった所では、調査対象になり難い。
意識出来る全体から探ぐるしかないのだ。

自らの分野を含む全体になるのは如何なる枠組であるか。
全体とした枠組を含むさらに大きな枠組みは何か、と広げていく。

もう一つの方法がある。
顧客の生活及び仕事スタイルを調べ、その枠組みを計る。
すべての顧客が同じ仕事、同じ生活をしているのではない。
顧客が活用している、自社商品に対して、関連している商品、補足している商品群を調べるのも方法である。
顧客群の行動スタイルと姿勢である。
少なくとも、自らが設定している全体よりは大きいはすである。
それらの中から、研究と行動の傾向を取り出してみる。
自社と他次元との重なり(相関)、相反を調べるのだ。
この過程で、自社との矛盾、ギャップが出てきたとき、真と正統性を検証する。

多次元での矛盾、ギャップは検証しやすい。
何が真であり、原則になるかを考えれば良い。
さらには、真と正統性との時間的な隔たりである。
自社が達成しようとしている次期と、時間的な隔たりが重なるのであれば、そのまま進めても問題はない。
もし、自社が進みすぎているならば、十分な準備をして、時を来るのを待てば良い。
時が来るのが早いとするならば、計画をやり直さねばならない。
目指している位置が、未熟であり、掘り下げられるはずである。
もしくは、放棄するしかない。

相関、相反しているとき、他次元が、自社と補完関係になるかを検証すれば良い。
多次元と競合に成り得るならば、計画の見直しが必要になる。
時間との競争になる場合が多い。

いくつかの他次元が、相関または相反しているとき、同一方向を向いている可能性が高い。
視点が類似しているのだ。
このとき、意識している視点の問題を探る必要がある。
改善の場合は、相関になり易い。
革新の場合は、断絶を作る。

ここに戦略思考が産まれる。

見えないモノを視ようとする。
思考ガイドになるものが、他次元空間の動きである。



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