◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2452号   2016/5/23 月曜日

≪経営思考/次元――6つの次元≫

次元には6つある。
一次元は、位置を示す。
二次元は、位置+距離になる。
三次元は、位置+距離+高さになり、空間になる。
三次元は見える範囲で、認識可能な範囲である。

四次元は、三次元に時間が加わる。
ここまでは、通常に考えられ、自身を中心に置いている。
同じ空間、同じステージでとらえ、時間経過を意識する。

今、考え過ごしている時空間とは別に、異なる場所で、異なる者が異なる時空間にいる。
異なる時空間が存在するとして、五次元になる。
平行次元である。

誰も居ない森があって、その森で木が朽ちて倒れたとしても、
知らなければ、倒れた木はなく、森も存在しない。
森があるとして、森を意識すれば、次元に意識が加わり、意識次元になる。
六次元である。

意識は、意識の有無に関わらず存在していて、意識の外の世界がある。
人間が存在する世界で、それぞれの認識、知覚する範囲で、次元が設定されている。

昔、蟻は二次元しか知覚できないと聞いたことがあるが、蟻に聞けないから分からない。
人間であっても、時間を意識していなければ、三次元のみで止まる。
顔を上げなければ、二次元の世界にいる。
昨日と同じ今日があるとすれば、三次元である。

すべての生き物は、成長と繁殖を行っているのだから、少なくとも四次元の世界にいる。

三次元だけで見ておれば、意識は常に現在から未来に行かず、過去に留まる。
きょうにする仕事は、その大半が過去の決定による。
それでも時間が経過するから、四次元の世界に居るようであるが、
意識は三次元で、常に過去にあるのと同じになる。

少し優れたリーダーは、次の時間を考える。
次のステップを考える。
行動が見える範囲に留まっている。
四次元であっても、三次元と変わらない。
他からの影響を見ず、考慮しないのだから三次元である。

さらに優れたリーダーになれば、五次元を持つ。
相手や、市場を考えるのではない。
異なる市場、非顧客、顧客には決してならない顧客を考える。
見知らぬところで、起こっている現象を考える。
今、自身が活動している事柄とは異なる活動を知ろうとする。
平行次元であり、別の世界である。

およそ何々至上主義と言われるのは、三次元の世界である。
進歩があり、斬新さ、革新を求める場合は、五次元である。
改善は、至上主義の範囲で、四次元である。

意思決定に対してリスクを考える場合、
意思決定をしてリスクが発生すると知っている。
前例を中心にとらえる場合は、三次元の世界で、リーダーたりえない。

想定できないモノを想定しようとするとき、意識外を意識しようとするとき、
関係性を捉えるしかない。

相関、相反、矛盾は三次元である。
断絶、断続、連鎖、相乗は、四次元である。
四次元の大きな震源に成り得るモノは平行次元である。
変革はここにある。

さらなる変革、革新は、相反する断絶、または相関する矛盾から始めるしかない。
「盾と矛をひさぐ者あり」から始まった矛盾が矛盾でなくなるには、別の条件が加わる。
盾が矛であり、矛が盾であり、別モノとなる。

意識外意識の始まりは、三次元から外れた意識外の矛盾を捉えようとするとき、革新が産まれる。



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