◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2451号   2016/5/20 金曜日

≪始めの始め――組織特異を見いだす≫

━ 少なくとも、経営陣は、自社特異を知っていなければならない。
知っているだけではなく、知覚している。
できれば、経営者層と言われる人たちは、自社特異を知っている。
知っていなければ、組織特異に集中できない。
特異に集中できて、成果を最大化する。 ━


特異は一つの専門知識ではない。
多数の専門知識、多数の業務が集まって特異が形成される。

一つの専門知識だけではなく、専門にする周辺知識がある。
当然、周辺知識は多数あって、専門が専門になりえて、専門知識を補完する。
周辺知識の一つを取り出しても、別の所に持っていげば、異なる目的のための専門知識になる。

周辺知識、専門知識を作りだす基礎知識、基本知識がある。
組織人ならば、基礎知識、基本知識を持っているはずであるとする。
それ故に、知識労働者の比率が、8割以上を占めていると言われ、知識社会になる。

組織は、組織であるが故に組織が持つ知識を知らねばならない。

基礎知識から、専門知識までは、組織が固有に持っているのではなく、社会にある。
社内外の多くの人たちが、専門知識を持つ。

専門知識と言ったとき、日本では、技術に特化しているように思われがちであるが、そうではない。
大きく2つ分野に分かれる。
一つが、ものづくりに直接かかわる知識群である。
他の一つが、組織を構成し、組織を運営させ、組織を継続発展させる知識群である。
二つが重なって、組織特異が現れる。


組織の特異は、組織人材の多数の知識、技術の混合にある。
個々の人材が持つ基礎知識から専門知識の集合であり、それぞれの知識を集中させてモノができる。
モノができても、モノが生きるかは分からない。
モノは、専門知識と資金があればできる。
モノが市場を形成し、市場に受け入れられて、社会に適応して、モノが生きる。
もし、市場に受け入れなければ、モノは商品にはならない。
特異は、ものづくりのみにあるのではない。
社会に最適化させて、ものづくりが生きる。

組織特異は、二つの要素を持つ。
第一が、社会への最適化である。
何を、何時、どこに、誰に、が明瞭にあって、さらに、利便性があり、活用する者に変化を促すかである。
これらが当てはまって、最適化になる。
マーケティングが必要である。
ニーズだけではない。
何を、何時、どこに、誰、を外せない。
これらから、何を作りだすかである。
作りだすだすために、知識、技術がいる。
これが第二である。

最適化、利便性、モノ、流通を合体させて、組織特異になる。
これらを合わせて、組織になり、組織特異が組織人格を作りだす。
組織人格を作り出しているのは、組織と言うチームである。
個人ではないのだ。
組織人格が持つ、得意が、組織特異になる。
組織の偶像が産まれ、ブランドになる。

組織は、社会に最適化するモノを作りだす。
そのモノは社会を変え、革新を促す。
この力が組織特異なのだ。

自社の組織特異は何かを問い、人材資源を集中させなければならない。



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