◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2436号   2016/4/21 木曜日

≪改善か、革新か――全員で行う≫

━ 改善、革新は、皆で行う。
一人では、十分にできず、継続できない。
常に、社会は変化し、市場は動いている。

リーダーだけで行えず、現場だけでも行えない。
産まれたアイディアは、組織内に伝達して、全員が検討し、話し合う。
話し合って、アイディアが成長していく。

成長しながら、市場にフィットするようになり、実現化へ向かっていく。 ━


改善、革新を意識している必要はあるが、しようと思っても出来きはしない。
改善、革新をせよ、と言われて、5W2Hの何も分からない。
どこに向かってよいのすら分からない。
改善、革新を始めたとき、すでに方向、方法が決まっている。

改善では、成功の確率、レベルもおよそ分かっている。
改善は組織内に向きやすいから、やり遂げられれば結果は分かる。
改善は設計しやすい。

革新の結果は、市場への提案で終わるかもしれないし、若干の動きが市場に現れるかもしれない。
革新が起こりえるかもしれない。
革新は、実施してみなければ分からない。
だから、パイロットが必要になる。
戦略は不可欠であり、リスクへの対応を用意しておかねばならない。
組織内部の革新は、革新にはならないとする。
社会に反映されて、市場が形成されて、革新に成り得る。

まず、入り口を見つけなければならない。
次に、方向を見いだし、目的を明らかにし、結果を予測する。
戦術、または戦略を立てる。
立案ができてからか、その過程で、リスクを洗い出し、戦術、戦略を見直さなければならない。
集中すべき事柄に出来る限り優秀な人材をもってこなければならない。

入り口と目的、結果予測は、セットで動く。
入り口の視点は、社外にある。
市場と社会を視ていて、自社の特異を理解していなければ、入り口は分からない。

いつも、ミッションは何か、事業は何かと問うている理由である。
組織人全員が、これらを理解し、思考と行動に結びつけておく必要がある。
職種、職位に関わりなく、外を視て行動する。

外を視ておれば、アイディアはあふれ出てくるはずである。
アイディアを一人で抱えていると、アイディアのままで終わる。
産まれたアイディアが成長し、具体化した姿にならない。

ちょっとした思い付きを、人と話して、膨らんでいく。
何でもない会話から進んでいく。
自部署だけで、話していても、自部署だけで終わる。
自部署だけで出した結論が、革新に至る確率は低く、組織内で自然消滅する確率が高い。

他部署の人との対話が必要である。
必要だから、その機会を作るのではなく、自然に話せる場が必要であり、
積極的に、会話をする。
他の人、特に部署外と話をすると、異なる視点に出くわす。

自部署内だけであれば、おそらく、何時も同じ解に行く着くのではないだろうか。
活性化しないのだ。
他の人と、出来るだけ多くの人と話してみて、異なる視点が出てきて、
最初のアイディアが変化していき、目的が姿を表してくる。

数字で考えれば、
2人と話してをしておれば、2つの答えが出てくる。
3人と話をすれば、8通りの解が出てくる可能性があり、
4人と話しをすれば、64通りの解が出てくる可能性がある。
もちろん、64もの解が列記されて選択されるはずはない。
せいぜい、5±2程度に常に絞り込まれている。

最初のアイディアが膨れ、整理されて、5W2Hの大半がまとめられているはずだ。
組織内情報流を活性化しようとする目的である。
同時に、部下をパートナーにしようとする所以である。
アイディアを成長させ、具現化する効率の良い方法である。

組織内にたくさんのアイディアが埋もれているはずであり、その大半が消えている。

部署を離れて、雑談から生まれてくるアイディアがたくさんある。
ランチ時、茶を飲みながら、
人が集まり、語り合う中で具現化したものを、多くの人は知っているのではないか。

人はそれぞれが外を見ている。
注視しているかは別にして、些細な事柄を気にしている者もいる。
人、それぞれが期待しているものを持っている。
人の動き、会話の流れが、改善、改革の入り口と方向を見いだしてくる。

アイディアは人それぞれ、一人が作り出す。
それを育て、社会に革新を起こすのは、全体である。

情報流を作りだせ。
静かなオフィスはつまらない。


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人文組織工学のページ 『人材論3≪人材の育成≫』を更新。2016/4/18
組織内教育の方向性、目的、教育体系構築のポイントを示した。


― 人材に高めてもらいたい能力が7つある。全組織に共通する事柄がある。
本ブログでも何度も表してきた。
せめて、一人の人材に、一つか二つの能力向上を求めている。
1.機会生産  2.ビジョン生産  3.革新持続  4.最適化推進
5.資源人材育成  6.科学論理生産  7.新資源生産

どれも簡単には出来ない。
日々、学習し、鍛練し、外部を観察し、実際に試してみなければならない。



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