◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2433号   2016/4/18 月曜日

≪改善か、革新か――変化の時代≫

━ 改善と革新は平行して進む。
創造的破壊か、破壊的創造かは別にして、変化が顕著になっている。
多数の市場が重なりあって、いつ異なる市場が現れても不思議でない。

改善、革新の両方が必要である。
変化の時代にあって、如何なる方向へ進み、するべきことを見極める必要があるようだ。

改善は、現状に対しての最適化である。
革新は、基盤を変えて、新たな秩序を創ろうとするところにある。

今さら言うまでもないが、変化の時代であると認識するところから始めよう。 ━


日々、仕事をしている。仕事に追われている。
仕事をしているとき、見ているものを自覚している必要がある。
仕事の目的、行動の結果、一つの仕事を終えたとき、次に始まるものを見ておく。

時間は止まらず、進んでいく。
今の瞬間は、直ぐに次に行く。
寝ていても、遊んでいても、仕事をしていても、次へと進んでいる。
このように思うと気の休まる時がないが、適当に忘れて、次へと進む。

少なくとも、自身がしている行先、組織の行先ぐらいは、見ていたいと思う。

― 何処へ行くのか、何時着くのか分からない列車には乗り難い。
すべてを捨ててしまって、他人任せで、示されたものをして、
出されたもの、あるものを食べて、日々を過ごすのも良いかもしれない。
何かを考えて、産まれてきたのではないのだから、
何も考えなくても良いではないかと思ったとしても、間違いだとは言い切れないだろう。
程よく逃げだして、次に起こることは運命だと言う。
しかし、だ。
痛みがあれば、痛みを除きたいと思う。
病になれば、早く治したいと思う。
辛いことがあれば、辛さを取りたいと思う。
楽に生きたいと思う。
楽に生きたいと思っても、楽にして、楽にならないのが辛いところだ。 ―

考える、行動するには、目的がある。
目的が、みんなの中心にあって、中心に向かう。
最善の方法、最適の手段を講じる。
中心にあるものが適切であるのかも常に検討されている。

社会の中心にあるのは、「自由」「平等」「平和」である。
それを支えるために、もしくは、単語を変えて、秩序、信条があり、活動する人間像がある。

組織の中心にきているものは、組織共通のものと、組織特有のものがある。
組織特有のものは、ミッションで、事業定義である。
組織共通の中心に来るものは、組織自身に向かって、持続、発展である。
組織が、社会にいて存続しているのだから、組織活動は、社会と向き合っている。
社会に対して、組織活動の中心は、機能であり、貢献であり、発展である。
社会に対して活動して、組織の持続と発展がある。

今、社会は変化の時代に入っている。
変化は安定から、混乱へと行き、秩序を取り戻そうとして、信条、制度を作りだす。

科学の進歩、移動の自由、流通速度の速さが、地域の境界をなくし、異なる文化がぶつかり合う。
一つの地域のみの正統性、科学、信条が、国境で区切られていたものが、
いきなり(歴史進歩からみればいきなりと言っていいだろう)取り払われた。
地域によっては思考の混乱が起こり、移動が始まる。

異なる知識が相まって、新たな知識が産まれ、知識の相乗性が出現している。
複数の市場が重なり合って、商品が次々に産まれてくる。

スマートフォンが、仮に50年前に出現していたとしたら、
多機能化がこれほど早く進まなかっただろう。
50年前、高度経済成長期、家電の三種の神器と言われていたものがあった。
テレビ、冷蔵庫、洗濯機である。
経営では、終身雇用、年功賃金、労働組合だった。
事務機器では、電話、ファックス、コピーだったように思う。

経営に関わる三種の神器は、すでに薄れている。
そもそも、三種の神器になるものが存在しない。
三種の神器は時代錯誤である。
象徴するものがないのだ。

古すぎる話かもしれないが、格差社会だとし、混乱が起こり、第二次世界大戦が始まった。
変化は、格差からの秩序に向かって起こり、秩序の安定が格差を作りだし、信条が変化する。

企業活動、経済活動が、世界中あまねく行き渡り、格差を明らかにしていく。
科学と経済と社会情勢が絡みあって、信条を刺激し、変化を激しくする。
世界の情勢を見ていると、右か左か、新たなものがあるのかと、迷っている姿が現れる。

きょうの仕事とは関わりがないかもしれないが、明日は分からない。
眼を凝らして、起こりえるものを探してみよう。



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◆ 人文組織工学のページ 『人材論3≪人材の育成≫』を更新。2016/4/18
組織内教育の方向性、目的、教育体系構築のポイントを示した。


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