◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2430号   2016/4/13 水曜日

≪人材への姿勢――得意を真剣に探そう≫

━ 彼は出来る、出来ないと決めつけないでおこう。
彼が上手く出来たものを探してみよう。

だいたい、出来ないと思った事柄は、彼にとって苦手だったのだ。
得意を見いだし、得意を使うものをしてもらえば、必ず、今まで以上に上手くできる。

得意を探してみよう。
得意を見つけて、使ってもらってこそ、成果があがり易くなる。 ━


人が産まれたとき、何も知らない。
すべての人が同じく何も知らずスタートする。
知ると言うことも分からず、物への認識もない。
手に触るものがあり、音、声が聞こえ、音の区別ができるようになる。
眼が見え始めて、物の区別が次第にできるようになる。
五感が、自分を取り囲む状態を知覚させるようになる。
言葉と物、音からの区別ができるようになる。
人との関わりを知るようになる。
そして、学習が始まる。

社会人になるとき、知識があり、理解する力を持ち、自らの希望を持っているはずである。
仕事をしながら、経験を積み、知識を増やし、技術を理解し始め、技術を使い分けるようになる。
知識と技術の分野と量、質、活用レベルによって、得意が芽生え始める。

誰にでも、得意がある。
他の人と比べてよく出来る、出来ないの比較ではない。
他との比較で、優れているとするならば、卓越しているになる。
確認すべきは、卓越ではなく、得意である。
卓越していると思っている事柄であっても、自分よりも出来る人はいくらでもいる。

自分が持っているもので得意は何かである。
得意を知って、得意を活用し続けて、得意がさらに得意になり、自らを生かせるようになる。


まず、自分の得意を考えてみよう。
知識、または技術の中で、得意を探してみよう。
「これならば分かる」ものを挙げてみよう。

次に出来るものを探してみよう。
今までにしてきた事柄の中で、上手くできた、成功したものを挙げてみよう。
それらは、如何にしたかを手順を追ってまとめてみよう。
使った知識、技術を挙げてみよう。

してきた事柄で、人との関わりを整理してみよう。
自分が率先して行動をしたのか、サポートとして行動したのか、意見を述べてきたのか。
何かを発見してきたのかを探りだしてみよう。

いつも見ているものを挙げてみよう。
気になるものを挙げてみる。

この4つの組み合わせの中に、得意がある。
4つを組み合わせとき、自分を他の人の中から特定でき、自分を主張できるはずである。
自分の姿が見えるはずである。
常に、得意は見え隠れしている。

できれば、実際に箇条書きにでもしてみるのが良い。
書いている内に、あれができた、これができたと次第に思い出してくる。

自らの得意を言葉に表せるのは最大の発見である。

最後に、「したいこと」を挙げてみよう。
目標と言えるものならば更に良い。
しておきたいことを挙げてみる。
「成し遂げたいこと」があるならば、自分をはっきりとさせやすい。

自分の得意を、自分のしたいことの中に見つけたら、周りの人に試みてみよう。
部下が居るならば、部下の得意を探してみよう。
部下が得意だと思っているものがあるのかどうかを確かめてみよう。

得意を自分で認識している者は、仕事が出来るはすである。
仕事への挑戦も自発的にしているはすである。
得意を知っていると、道具をもっていると自覚している。
道具を使うから、自身のやり方を見いだそうとしている。

得意を認識していなければ、得意を考えてもらおう。
得意を探すために、いろいろな試みをしてみよう。
その中で、上手くできたものを、更にしてみよう。

得意の発見は、人が成功を収めるための最初のステップである。



― 今週のタイトル≪人材への姿勢≫は、意外に書きにくい。
「人へのマネジメント」にしようかと最初に思った。
だが、マネジメント自体が、人に関わる。
人材が最大に能力を発揮してもらうために考えるべきこと、行うべきことがあるはずだ。
ある程度の答えはある。
論理的に書くと味気なく、絵空事のようになり、下手をすると精神論になりそうだ。
そもそも、人が分からねば仕事の行方を見失う。


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