◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2428号   2016/4/11 月曜日

≪人材への姿勢――仕事の意味と目的を示す≫

━ 目的のない仕事に成果はない。
目的がなければ、人材は、目標を見いだせない。
成果の位置づけが分からない。
仕事の意味が見いだせなければ、成果はあがらない。
組織の社会的目的が分からねば、誇りが持てず、成長がない。
仕事の意味と目的を明らかにしておく。 ━


人材の能力を十分に活かしたい。
すべの人材は、何かしらの能力を持っている。
生きてきた分だけの知識と技術と経験を持っている。
持っている力を十分に活かせれば、組織のパワーはもっと上がるはすだ。

経営層に居る人たちは、人は宝だと言うが、本当にそう思っているかが疑わしい。
人は厄介である、問題があって、扱いが難しい、経費がかかる、等々が本音かもしれない。

自身について考えるときさえ、十分に力を発揮しているか疑わしいかもしれない。

人は組織にとって宝である、資源であるとするには、
人自身が宝に、資源に成ろうとしなければならない。
経営層の人が、人を宝の如く、資源の如く扱わねばならない。
どちらが先か分からないが、共にそのように考え、行動するしかない。

自身が資源であるとしたとき、組織に対して、実現するものを明らかにし、
自らの能力を発揮しようとしなければならない。

新人が入ってきたとき、自社ミッションと事業について、
3時間以上語った組織はどれ程あったのだろうか。
仕事の説明をしても、仕事の意味と仕事の結果として、
社会機能について語ったところは、どれほどあったのだろうか。

社会人の礼儀を新人研修に取り入れているところは多いが、
その目的と結果について、納得させた組織はどれほどあったのだろうか。
各事業、各業務についての説明をして、
組織内との関連、協働性の効果について語ったところはどれほどあっただろうか。
新人に対して、自社で実現させたい事柄を考えてもらっただろうか。
一通りの研修を終えて、配属された部署で、
部署の目的、自社ミッションに関わっての役割を語っただろうか。

これらの問いのに、これらを現在のすべての人材が語れるかが問題である。
もし、少ないのであれば、
急いで、すべての人に理解し、自らが語れるようになって貰わねばならない。
語る材料が見当たらねば、解を急いで出さねばならない。

これらを理解し、納得し、自らを発揮しているのであれば問題はない。
組織は、発展し、進化し続けている。

新人は、一通りを聞かされ、見せられ、自身の思いと照らし合わせる。
自社において、自らの成すべき事を考え始める。
仕事を始めて、自身の仕事の範囲内で、意思決定の難しさを知る。

もしかしたら、入社しようと思ったときには、これらのすべて理解していたかもしれない。
そうであれば良いのだが、私の知る限りでは、ないようだ。
第一に、知りえるだけの材料がない。
何をしているかは分かるし、作っているモノも分かる。
だが、未来において何を実現しようとしているのかは分かり難い。
組織人材は、生産しているモノに集中しているようだ。

組織として、成すべきことを理解し、自身が持っているモノと不足を知り、
自身の役割と、組織からの期待を知って、人材は成長する。

これから経験していくことを自身に取り込み、活用できるように試みる。
自らの目標が定まってくる。

自身の仕事での目標を持たない者は、成長しない。
今以上の力を持てない。
組織は、人材に、組織機能を提供し、人材は機能に合わせて、目標を見いだす。
自らの力を発揮する方向と場所を見いだす。

人材は、組織を活用して、自立して、活かされる方向へと進む。



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