◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2426号   2016/4/7 木曜日

≪ミッション――組織を強くする軸である≫

━ 確かなミッションは、リスクに強いはずである。
ミッションの追求が、知識、技術を進化させ、特異を作りだす。
人をまとめるはずである。
活動の軸であり、方向を違えない指針であり、継続を促すよりどころである。 ━


組織人として仕事をするとは、目的があるからだ。
達成すべき事柄があって、あまねく社会に広げ、機能させるところにある。
小さな、安価なものであっても、必然であるはずだ。

メガネに使われている小さなネジは、見るためにある。
メガネを構成するためにあるが、一つのネジがなければ、見にくくなる。
主役ではないが、必然である。
ネジを作っているところでは、多分、何種類も作っているだろう。
ネジを作る技術、道具は、異なる分野でも使われているはずである。
ネジを製造しているところのミッションは、どこに置いているのだろうか。
ネジとネジに類するものがすべてなくなれば、大半の構造物が崩れてしまう。
または、ネジに変わる別のものができるかもしれない。
3Dプリンターが進化すれば、ネジは不要になるかもしれない。

本が毎週千単位での種類が出版されている。
売るためのタイトルがついていて、ハウツウものも多い。
「誰でも分かる・・・」
「5分で会得できる・・・」
「・・・の達人にすぐなれる」
出版社のミッションはどこにあるのだろうか。
ミッションを守るとすれば、タイトルは如何なる形になるのだろうか。
もしかしたら、本のミッションを感じさせるタイトルが表現できておれば、
売れるための本よりも売れるかもしれない。
いきなり、出版社の方向と発展が、ミッションによって決まってくる。

売れているモノがでてくれば、コピーされたモノがすぐに現れる。
元々のモノには多分ミッションが表されている。
作りだした者は気付いていないくても、ミッションが潜んでいる。
コピーを続けることをミッションとすれば、如何なる形態になるだろうか。
コピーを主たる業務にしたとき、コピーのミッションは別にあると気付くはずだ。
コピーがビジネスではなく、コピーが引き起こす結果が目的になる。
トランジスタやビニールの権利を放棄した時のように、
コピービジネスが、他の産業やビジネスに機会を作りだすかもしれない。
コピービジネスの顧客は、コピー商品の顧客ではなくなる。

POSシステムは始めは、経営や販売管理のために産まれたかもしれない。
着想はそこにあったとしても、活用は顧客の便利に繁栄されるように活用される。
すでに、POSシステムへの着想は変化している。
求めるモノと、提供するモノの転換を図っているはずだ。
データと分析視点が、他のミッションと結合して新たな意味を作り出していくはすである。

この延長線にテラ・データがあるが、テラ・データへの意味が間違っている。
テラ・データの活用は、バタフライ効果に置かねばならない。
とすれば、現在のテラ・データは、データ量だけの意味になってしまう。
テラ・データを扱う者は、
テラ・データに内在する意味と、自らのミッションを重ね合わさねばならないばずだ。
そうでなければ「売るためのタイトル」をつける方向へと動いてしまう。

モノが持つ機能が、社会で実現させる機能を考えねばならない。
そこにミッションがあり、本物を作り出す。

スマートホンにたくさんの機能が搭載された。
もう、これ以上はないと言うぐらいに搭載されている。
搭載された機能は、機能としてのミッションの延長線にあるのだろうか。
多数の企業が競争しているが、
売るための機能であれば、売る機能が別にあることを忘れさせる。

売るための潮流が社会にある。
良い、悪いの問題ではなく、潮流にミッションが流されれば、モノは消えるしかない。
流されるミッションは、元々、なかったのだ。

意味の転換を、ミッションに従って行う必要がある。
ミッションが確かであれば、衝撃に右往左往する必要はない。
確かな知識と技術が養われているはずである。
特異が存在し、特異が最適化を図るはずである。
リスクをリスクとして捉えて、リスクを機会化できるように転換が計れるはずである。

ミッションは、知識、技術に支えられている。
だが、ミッションが知識、技術を産み出し、特異を確かなものにしている。


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