◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2425号   2016/4/6 水曜日

≪ミッション――自社特異を探そう≫

━ ミッションとは何か、を問うのはたやすい。
だが、解を見つけるのは難しい。
何を作れば良いかを探すのは大変であるが、見つけられる。
社会の問題、ニーズを探せば良いし、探すところが分かる。
事業を具現化するには、発展させるためには、自社の特異を見いださねばならない。
モノは作れても、特異を見いだすのは難しい。
だが、特異が明確になれば、特異をさらに特異にでき、自社の必然性が産まれる。
必然性は強さであり、耐久性でもある。
特異を見いだしておこう。 ━


類似する産業で、組織が違っていて、ミッションが同じであれば、
組織を変わっても仕事の目的は変わらないはずである。
類似部署に移るとすれば、考える、行動する、方法、方向も同じになる。
産業が違っていても、行動は同じになる。

名前が違っているだけで、変わる所はない。
当然、組織の特異も同じなる。
特異が同じではなく、特異が存在しないのかもしれない。
類似する組織で、類似する商品をだしていたとしたら、
差別化はアイディアと選択の決定に、一時的に、影響される。

ミッションが分からなければ、目的が分からなく、
モノを売れば、モノを売ることが目的になってしまう。

モノ売りが目的になれば、売る方法を突き詰めようとする。
売り易さを考えて、顧客ニーズを探り始める。
顧客ニーズなのか、非顧客ニーズなのかの選択もあるが、おそらく顧客ニーズになるだろう。
とすれば、顧客に限定される。
顧客が増えれば、増え続けることはなく、必ず減る時が来る。
減り方が問題で、生産サイクルよりも速く減れば、業務を止めざるを得なくなる。
徐々に減っていたとしても、兆候に気付かねば同じ結果を招く。

モノの状態を常に観察しなければならない。

売り上げ変化を追うのは、当然で、観察ではなく、チェックである。
観察の対象は、モノではなく、市場でもなく、モノと社会との関わりである。
モノと社会を仲介しているのが市場であり、仲介を実現しているのが流通である。

社会に現れれている流通の状態、流通への意識、流通変化は、片時も見失ってはいけない。
流通と自社との関係は突き詰めておかねばならない。
どれほど、最適で、特化された商品ができても、流通が途絶えれば、すべてが止まる。
中途半端な商品であっても、流通が最適であれば、予想以上に売れる。

市場で、光を放つ一つが経済的ブランドである。
ブランドは差別化ではなく、特異化でなければならない。
差別化には類似があり、競合がある。
競合は如何なる場合でも現れるが、自社が特異化されていて、特異に集中し、
ミッションと重なっているならば、市場を間違いなくリードできる。
後から出てくる競合には、特異が乏しいか、持っていない。
いずれ、その組織のモノは消えていく。
仮に特異を持っていて、自社特異と性質を異にしているならば、真の競合になる。
競合を観察するとき、特異を見つければ良い。

何々を作るのは得意である、とするのは、誰もが、どの組織も持っている。
得意であるとしているのは具現化していて、慣れているからだ。
だが、自社特異とは異なる。
モノに別のモノが乗っている。

観察すべきは、自社ミッションと社会との関わりであり、モノと自社の特異との関わりである。
市場を形成する要因が社会にある。
顧客ニーズを探すのではなく、市場形成要因を社会に探すのが適切である。
要因にニーズが存在する。
ニーズを突き詰めれば、社会機能なのだ。

産業振興、ベンチャー育成などと言われているが、適切ではない。
社会機能の探索が適切である。
組織は、社会の問題を解決し、埋める。
社会の状態を便利しようとし、モノだけでなく、感覚を豊かにしようとする。
そこに、必要とされる社会機能がある。
「社会機能は、社会の資源」なのだ。

都市づくりを観察すれば、よく分かるはずである。
インフラがまず作られる。
安全、安定、便利を作る。
供給システムができ、働く場所と生活の場所がセットされて、都市として成長していく。

事業も同じである。
人が集まっているから必ず事業ができるとは限らない。
これも流通と関わる。

都市づくりの視点と、組織のミッション、特異は重なるところが多い。

ミッション、事業、モノの関係があり、関係を最適に具現化しているの特異であるはずだ。
生産性に関わる効率は、この関係性にある。
知識生産もここにある。

自社特異を検討してみよう。
ここに、組織のコア・コンピタンスがある。


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