◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2414号   2016/3/22 火曜日

≪知識社会――自らの知識を認識する≫

━ 知識社会である。
知識が仕事を行い、社会を動かす。
自らの知識の活用が、明日を切り開いている。 ━


現在は、経済社会で、機能社会、知識社会、情報社会であると言われている。
経済社会、情報社会であるとの認識は、誰もが持っているだろう。
社会は経済を軸にして動いている。
毎日、為替、株価がニュースで必ず流れてくる。
天気予報と同じぐらいに日常化している。
これらが情報であるとの認識もあり、為替、株価の変動は、経済活動に影響を及ぼしている。
経済と情報が一つになっているとしても納得ができる。

機能社会であるとするのは、人によって解釈が違っているかもしれない。
一つの組織、特に企業は、社会で一つまたはいくつかの役割を果たしている。
社会で役割を果たしているから、社会が成り立っている。
大半の人が、どこかの組織に所属し活動をする。
すべての人が、社会の機能を果たすために仕事をしている。
機能社会であり、言い方を変えれば組織社会である。

反して、知識社会の認識は低いかもしれない。
知識を持って仕事をし、知識を活用して、自らを主張しているはずだが、
自らの知識に無頓着である場合が多い。

専門科学、特化した科学を習得し、その科学を使って仕事をしている人は、
自らの知識について、仕事について誇りを持っているだろう。
科学体系にない分野で仕事をしている人は、
自身の知識について認識している人は少ないかもしれない。
自らの最終学歴で学んだ科学分野以外で仕事をしている人も多い。
むしろ、大学または大学院で学んだ分野を活用していると自認できる人は幸運かもしれない。

だが、逆に知識を持たずしてできる仕事がほとんどないのも事実である。
日本の大学の学科数は1500以上あるが、すべての仕事が複数の学科が重なりあっている。
逆の言い方をすれば、仕事が発生して、出来た学科も多いはずである。
仕事に必要となった知識が、積み上げられて、体系化され科学になる。
科学は知識の枠の中に入ってしまう。

経験が積み上げられて、個人にとっては体系化されているはずだ。
体系化されているとは意識されていないかもしれないが、
現象に対しての大半の行動は、反射的に意思決定される。
意思決定の方法も科学されている。

社会は常に動いている。
知識は、常に加算され、体系化されている。
先進諸国で仕事をしている人の行動は、
知識の範囲とレベルに違いはあっても、知識が基準になっている。

知識なし、仕事を探すのは難しい。

一つの専門知識を持ち、専門知識を生かすために、適応するための知識が必要になっている。
自らの専門を他分野で活用させるためには、社会の仕事を分析しなければならない。
他の仕事、他の社会機能を観察し、分析し、科学または知識の関わりを知らねばならない。
これも知識である。

一つの科学を学べは、一つの思考するためのアプローチを知る。
いくつかの科学の基礎的なところは、大半の人が知っている。
一応、複数のアプローチを持っているはずであるが、認識をしていない。
認識をしたとしたら、行動が精鋭化するはずである。

特化した仕事をしない限り、科学への専門性は大した意味を持たない。
自らの知識の確認と活用の方が大切なのだ。
一つの専門知識は、一つでは役に立たない。
他の知識との混合(融合ではない)で行われている。
この意味で、すべての人が専門性を知識で持っている。

知識で、仕事を見て、社会を視て、自らの未来を見る。
行動目標が現れてくる。


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