◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2411号   2016/3/16 水曜日

≪ものづくり――資源を市場に投入しよう≫

━ 資源を投入できれば、市場は活性化する。
市場のリーダーシップが取れる。
社会進化の先端を行ける。
産業構造が設計できる。

資源づくりへ舵を切れば、視点がまず変わる。
方法と方向が変わる。
当然、経営戦略が変わる。

マネジメントは、資源を集中させろ、時間に集中させろと教えている。
知力を集める方向の再検討が必要ではないか。 ━


「ものづくり」は自由を作り、思想を作る。
「ものつぐり」は便利を作り、時を作り、進化を作る。
「もの」を通して、人々に知識成長と機会を作りだしている。

家電製品の普及は、便利の普及であり、時間の拡大であり、自由と楽を広げた。
生活の認識を変えて、大げさに言えば生きる意味を考えさせる余裕を作った。

SNSは、意識と知識、思想の流通を進めた。
SNSが人と人をつなぐ役割を果たし、ものづくりの機会を作った。
インターネットが人の意識を刺激し、行動を作りだしている。

インターネットを「もの」と見るか、別ものとするかは考え方であるが、
産業構造を変え、産業を作りだしているのは間違いない。

生産革命以降、物が社会認識を変えた。
移動手段の手軽さを作り出し、産業を変えた。
インターネットが、情報と知識の流通を早めただけでなく、距離と時間をゼロにした。

大量生産、知識進化、技術変革が、仕事のあり様と労働形態を変えた。
物の生産が、もしかしたら、産業の一定枠へと行き着かせてしまったのかもしれない。

e-コマースの出現は、「もの」の均一化を早め、平坦化してしまったのかもしれない。
先進諸国と発展登場国との違いはあるにしても、見えるものに違いはなく、
人々が望むものに違いはない。

産業別に開発形態や進化程度を観察すると横並びになっている。
自らの仕事と業態を観察すれば、容易に分かるはずだ。
商品の差別化が、生き残り、企業の成長のポイントにならない。

具体物から、既存のものから離れ、先を目指さなければならない。
必要から始まるのではなく、進化へと足を踏み入れなければならない。


資源を投入できれば、市場は活性化する。
いろいろな市場が産まれる可能性がある。
資源は、生産財にもなれば、消費財にもなる。
生産財と消費財の定義を検討するときが来ている。

資源に成り得る元々を検討しておこう。
企業資産は、人、モノ、カネと言われていた。
間違いではないだろうが、適切とは言い難い。
人、モノ、カネの意味が変わりつつある、否、変わってしまった。

社会は、経済社会であると言われている。
知識社会、情報社会、機能社会であると言われている。
経済的に考えれば、
資産はカネになるかもしれないが、カネを活用し、カネを移動させるものはカネではない。
知識社会と言われる所以と方向はどこに向かっているのだろうか。
情報社会は産業を変えている。
しかし、情報は資源にはならない。
情報を制御するものは資源に成り得る。

素材は資源になるが、素材だけでは資源にならない。
素材が示す範囲は、カテゴリー自体が広範囲になっている。
材料、素材を資源へ転換させるものは何だろうか。

自由、思想、便利、時、進化等々を作りだす資源は何だろうか。
今、向いている方向は、ここにあるのではないか。



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『組織論2≪社会変化を見つける視点≫』を更新しました。


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