◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2408号   2016/3/11 金曜日

≪社会変化を追え――兆候をとらえる≫

━ 変化がとらえれば、成長の機会を得る。
変化の兆候をとらえれば、さらに大きな成長機会を得る。

変化のキッカケになるモノもあれば、変化が起こり始めているモノもある。
変化のキッカケは、すでに起こりえる条件が整っている状態である。

すでに起こっていて、大きなうねりにはなっていないだけなのかもしれない。

ドラッカー氏の著書「すでに起こった未来」がある。
現在の中に、すでに未来があるとしている。
すでにあるとすれば、探してみるのも良い。

ここでは、変化の兆候の手がかりを挙げてみる。 ━


想定していた事柄と違う結果がでたとき、想定と現実の間にギャップがあったからだ。
想定の前提が違う場合である。
もう一つは、起こりえる事柄の条件を見逃していたかである。
想定する条件の不足または過剰である。

ギャップがあった、条件の過不足がある、とするとき、起こりえるための解があったとしている。
決められた形が、決められた枠の中で起こりえるモノとしていた。
想定可能であって、想定できるとしていた。
とすれば、一つの社会変化も起こりえるとして起こったと言える。
だが、何が、どこで、どのような形で起こりえるかは分からない。
想定するのは難しいが、変化を知るには想定しておくのも大切である。

日常活動の中で、手がかりになるものを挙げてみた。

≪組織内で発見できる社会変化の兆候≫
1.売上変化はどの商品に起こっているか。
売り上げ変化は顧客の意識変化の傾向が出てきている。
想定外以上の売り上げ増減が変化した場合、市場に意識変化が起こっている。
2.計画外コストが増えてきたら、問題が現れる傾向がある。
3.問題が発見されたら、すでに市場に変化が起こっている。
4.仲間の意見が全員一致するようになったら、限られたところしか見ていない印である。
市場意識への硬直傾向、または組織硬直傾向にある。
5.同じクレームが続くと次期商品は衰退する。
異なるクレームが出てくると顧客意識に変化が起こっている。

≪市場での兆候≫
1.同種類の業務で、新概念の商品が出てきたとき、市場は変動する。
2.他市場で、関連商品が出てきたとき、市場の枠組みが変わる。
3.落ち着いている市場で、
他業種の市場への新規参入があったとき、顧客概念が移動・変化する。
4.商品の多機能化が現れてくると、市場は飽和になりつつある。

≪社会での兆候≫
1.社会での問題が様々に現れてきたら、
半年後から1年後には解決しようとする施策が現れてくる。
逆に決め事が多く現れてきたら、半年後か1年後に多くの問題が出てくる。
2.問題が表面化すると金の動きが小さくなり、解決策が出てくると金の動きが活発になる。
しかし、市場形成はこの逆である。
3.新制度ができたり、制度が強化されると、関連市場は縮小されやすい。
新市場ができる可能性が産まれる。
4.産業単位での計画が発表され、
達成時期が集中すると、計画達成前後に新市場が生まれやすい。


━━ ■ ━ レポート≪社会変化を観察する≫に2種類を追加しました。
「表現&思考構造変化を全国紙社説で追う2014年〜現在まで」
「社説キーワード変化を追う 2001年〜2015年」
「社説キーワード変化を追う 2014年〜現在まで年」


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