◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2407号   2016/3/10 木曜日

≪社会変化を追え――その目的≫

社会変化を追う目的は、
自ら(個人と組織)の思考と行動を社会に対して最適にするためである。
もちろん、成果をあげ続けるための最適化である。

今までに何度も書いているが、成果をあげられる場所は社会である。
組織内に成果は現れるが、その成果は社会で繁栄されなければ意味がない。
優れた結果を創り出したとしても、社会で効果を発揮しなければ、自己満足でしかない。
その成果に対して、社会の自らの意思で代価を支払う形ができなければ、
真に成果にはならない。
組織社会、機能社会であり、組織が社会機能を果たすために自己責任を持つ。
社会の機能を発展させ、展開させて、代価を社会から受け取る。
その代価が機能を発展させるためのコストになる。

組織が社会に対して最適化するには、
社会変化に適応し、社会変化の先頭を行くのが最も良い。
できれば、社会変化を誘発できる要因を提供できるのが良い。
社会変化を誘因するものは、社会への資源の投入である。

資源は、物、知識、技術である。
物は、自然資源そのものであったり、今まで無価値だった素材を資源化する場合もある。
無価値だった物を価値あるものに変える知識・技術が資源になる場合もある。
意味を発見する、思考と行動を刺激するツールであったりする。

社会が使えないモノは、如何に優秀であったとしても価値がないモノになる。
価値あるものにするために、転換させるために、社会変化を追うのだ。

今まで、価値があっても、社会変化により価値がなくなる場合も多い。

自らの分野で、社会にとって価値が現れてくるモノを探す。
他分野から、現れてきた価値あるモノを探す。
社会で価値として位置付けが低くなってきたモノを見いだす。

価値の位置付けが低くなってきたモノからは、撤退時期と方法を見極めなければならない。
放っておけば、悲惨な状況を招く結果になる。
社会の価値変化、認識変化が起こり、気付かねば、チャンスを失うだけでなく、
悲惨な状態になるかもしれない。
社会変化を見つめ、気付き、変化をチャンスとして活用しなければならない。

見るべき事柄は、いくつかあるが、大きく4つに分類される。
1.存在している物を視る。
2.人々の行動と行動変化を視る。
3.社会全体としての現象を視る。何が起こって、何が終わり、何が始まったかである。
4.人々、組織の概念変化を探さねばならない。

概念変化は、直ぐには分からない。
概念が何かを先に知らねばならない。
人々が常識としているモノを知るところから始まる。

現象等の4つの視るべき事柄だして、それぞれ探ることが7つある。
1.背景を視る。
間接的な条件、環境である。
現象、行動は条件だけでは起こりえない。取り巻く環境がある。
現象等が行こうとした方向、目的がある。取り出せるもの、推測できるものを含めて取り出す。

2.必然を視る。
2つの必然がある。起こりえた必然である。
もう一つが、起こった後に何が起こりえるかである。
必然性がない場合もある。必然がないとするならば、その理由を確認する。

3.限度を視る。
物事には必ず限度がある。終点がある。
誰かの意志によるのではなく、人々の集合に表れる社会の意志によって、限度ができる。

4.条件を視る。
起こりえた直接の要因である。
一定以上の要因、条件がなければ起こりえない。
条件が不足していて起こったとしても、消える可能性がある。
条件をできるだけすべて列記する。

5.意図を視る。
意図と言えるものがあるか分からない。
意図らしきものが潜んでいる場合がある。その意図を取り上げてみる。

6.継続性を視る。
起こった現象が、また起こるのか。継続して起こり続けるのか。
一度なのかを検討してみる。他の項目と組み合わせて検討する。

7.前提を視る。
現象、行動が起こるには、定義、決まり事、習慣性、等々ある。
これらが前提である。前提が変わると行動や思考の方向が変わる。

これらを積み上げていけば、社会変化をつかみ取れるはずである。
機会が見つかり、方法と方向が分かる。



━━ ■ ━ レポート≪社会変化を観察する≫に2種類を追加しました。
「表現&思考構造変化を全国紙社説で追う2014年〜現在まで」
「社説キーワード変化を追う 2001年〜2015年」
「社説キーワード変化を追う 2014年〜現在まで年」


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