◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2402号   2016/3/3 木曜日

≪成果をあげる――7つのシステム≫

成果は組織外にあるとしてきた。
利益を上げる場所が組織外にあるからだ。
すべての行動は、組織外で何からの利益を上げる方向に向く。
利益を上げる結果として、成果であるとするが、利益そのものが成果ではない。
顧客の満足を成果として、満足の代償が利益となる。
直接成果である。

成果をだすために行うべき事柄がたくさんある。
まず、組織人材の仕事として行わねばならない必然が3つあった。
第一に、今日の成果を上げる。
日々の活動の連続として行われている売り上げ、結果である。
改善が要求されているし、他との差別化が要求されている。

第二に、未だ掘り起こせていない機会を見つけねばならない。
今の仕事の延長線上での機会である。
材料、商品はすでにあるから、それらを活用する新たな機会である。
新たな性質の顧客発見、市場発見である。

第三は、次期商品の開発であり、視点の発見である。
人が創り出したモノはいずれ陳腐化する。
今あるモノはいずれなくなる。
今あるモノに変わるモノの開発であり、生産である。

これらの三つを怠れない。
第一は、常に行われているだろうが、第二、第三は、一部かもしれない。
第一は、システム化されているだろうし、構造化され、評価システムも整っている。
第二、第三のシステムは存在しているところは稀だろう。
第一の付属として動いているだけのようだ。
成果を継続させていくためには、システムが必要であり、評価システムもいる。
検討し、できるだけ早く構築しなければならない。

第二、第三は、間接成果になるのだろうか。

機会とビジョンの発見と生産システムがいる。
見えないだけに厄介であるが、試作と試行、評価が組み合わされなければならない。
自社特異と関わって、如何なる機会が可能になるのか。
ビジョンが機会を作りだすのか。
視点と思考を広げなければならない。

平行して、現状の社会に最適化させる方法がいる。
第一のシステムの延長線上であるが、クレーム処理をなくすか激減させる方法をシステム化する。
一つのクレームが発生したとき、直ちに無くすか転換させる必要がある。
無くすには、仕事そのものの廃棄も含まれる。
クレームをなくすまでの期間を最少にしなければならない。
そもそも、クレームが出て来ないように設計しなければならない。
無理かもしれないが、試みは日常化させなければならない。

最適化の第一は、社会変化への適応である。
自社の特異を構成するものを最少に分解しておき、再編させるシステムである。
商品のモジュール化ではなく、商品を産み出した特異のモジュール化である。
知識と技術、事業についてのモジュール化である。
これが出来ていると、機会発見が容易くなる。
システムからの機会探査が可能になる。
材料は、物ではなく思考である。

最適化の用意ができれば、革新するシステムがいる。
内部変革と社会革新の二つである。
最適化が出来ないところでの革新は困難であるが、革新は最適化とは別モノである。
社会での不足の発見と、理想形の二つをもっていなければならない。
常に、社会を視て、自社特異を見て、理想を追うフローが要る。
試みを受け止めるシステムが要る。

これらとは別のところで、科学理論の生産がある。
まず、人材のそれぞれが経験を知識化できるようにしなければならない。
経験を、既に持っている知識・技術に組み込む知識・技術である。
これが多くの人材できるようになれば、新科学理論は組織特異として組み立てやすくなる。
常に経験を知覚させ、分解し再構築できるようにする必要がある。
慣れれば難しくはないだろう。

これらができて、資源の発見ができ、資源の生産ができる。
資源は、知識・技術であり、素材に成り得るものである。
自然科学だけでなく、物流もあれば、マーケティング、道具の開発もある。
生産革命のキッカケはテイラーの時間と道具の関係発見から始まった。

最後が、これら6つを実行できる人材の育成である。
これこそ教育であり、育成である。

成果を産み出す7つを挙げた。
1.機会生産
2.ビジョン生産
3.最適化推進
4.革新持続、継続
5.科学理論の生産
6.新資源の生産
7.資源となる人材の育成

できるだけ多くを実現させたい。



━━ ■ ━ 『人材と組織を発展させる22の問い』
HPのタグ「レポート」に≪マネジメント考≫があります。
その中に『人材と組織を発展させる22の問い』があります。
できれば、考えて、自らの解をだしてください。仕事の意味が明確になるはずです。
面倒な問いであるには違いありません。一つひとつの問いの解をだすたに時間がかかります。
もしかしたら、何か月もかかるかもしれません。
考えれば、考えるほど分からなくなるかもしれません。
考え始めたとき、少しずつ仕事の意味が現れてくるはずです。


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