◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2401号   2016/3/2 火曜日

≪成果をあげる――仕事の目的、意味を知る≫

━ 仕事の目的を知らない者は、仕事がつまらない。
仕事の意味を知らない者は、仕事が苦痛になる。
仕事の意味と目的が分からねば、仕事が発展するはずもない。
自らの意味もない、成長もない。

自らの仕事の成長性が見えたとき、仕事の意味が変わる。
仕事の結果が、成し遂げるモノを知る。 ━


今を維持するために汲々としていないか。
今日の売り上げを獲得するために、仕事をしていたとしても、
発展と成長を見ていなければならないのではないか。
自社と自身の発展と成長である。

ただ、仕事をしているだけでは、きょうが過ぎていくだけである。
仕事の目的、意味を考え、仕事の向こうに何があるかを見ようとしなければ次へは進まない。
今日と同じ明日があるだけであり、次第に見える窓が小さくなっていく。

見る窓を小さくするのは簡単である。
広げ、多くを見るようにするのは難しいし、努力がいる、手間もかかる。
だが、飛び出せるほどに広げなければ、遠くまでは見えないだろうし、多くを獲得できない。

成果を産み出す力は、自らの中にある。
意味を見いだすのも自らの中にある。
組織や社会の中にあるのではない。
組織や社会は、刺激を与えてくれるだけだ。
自らが動きださねば、得られるものはない。

始めてみて分かることが多い。
始めてみて、自らができることに驚く時もある。
意味を見いだし、目的を知らねばならない。

目の前にある事実は大切であるが、見えているものが事実であるとは限らない。
見えている向こうを見ようとし、見えている周辺を知覚しなければならない。

多くの企業が同一産業の中で横並びの状態である。
日本の企業の技術力は優れているのだろう。
だが、それを飛び越えるためには、さらなる技術も必要であるが、
技術を使う方向が重要なのではないか。

技術の意味を知っているだろうか。
技術の目的を知っているだろうか。
その技術が始まったのはいつで、どのようにして発見したか知っているだろうか。
技術を見つけだすために、どれほどの多く試みをしたか考えただろうか。
当時の使いようと、今の使いようとの違いを知っているだろうか。
何故、違っているか理解しているだろうか。
これらを理解していなければ、さらに発展させるのは難しいだろう。
知らなければ、今の技術に変わる技術が出てきたとき、うろたえる自分の姿を見る。


マネジメントの研修をしていて、マネジメントを知らない人が多い。
受講者の多くが知らないのは、その上司も、また上司の上司も知らないのではないかと疑ってしまう。
もしかしたら、仕事の意味も知らないのかしれないと不安になってくる。

何のために仕事をしているのかと尋ねて「生活のため」と応えられると悲しくなってくる。
今、している仕事でなくても良いと言っているのと等しい。
今と同じか、それ以上の収入があれば、仕事は何でも良いことになる。
そこに、自分の知識、技術に意味はない。
自らを発展、成長させる意味はない。

「生活のため」に仕事をしているのではない。
結果として、生活を支えているに過ぎない。
生活のためだけであれば、仕事は苦痛だろう。
仕事に面白さがないのであれば、期待がないのであれば、仕事の時間が終わるの待つだけになる。
成果のあがり様がない。

組織に貢献、社会に貢献とよく聞く。
貢献の意味を尋ねると、この解はない。
貢献を具体的に述べられて、具体的な解の意味が大きいほど誇りを大きく持つ。
成果も大きくなる。
貢献の解そのものが、仕事の意味であり、仕事の目的である。
仕事の目的は、自らの目的と重なるのではないか。

仕事の意味を知ることは、自分を知ることと繋がるのではないだろうか。



━━ ■ ━ 人文組織工学のページの『組織論1≪組織の定義≫』を更新しました。

━━ ■ ━ 『人材と組織を発展させる22の問い』
HPのタグ「レポート」に≪マネジメント考≫があります。
その中に『人材と組織を発展させる22の問い』があります。
できれば、考えて、自らの解をだしてください。
仕事の意味が明確になるはずです。

面倒な問いであるには違いありません。
一つひとつの問いの解をだすたに時間がかかります。
もしかしたら、何か月もかかるかもしれません。
考えれば、考えるほど分からなくなるかもしれません。
考え始めたとき、少しずつ仕事の意味が現れてくるはずです。


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