◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2400号   2016/3/1 火曜日

≪成果をあげる――問題解決は機会獲得のとき≫

━ 問題を探そう。
問題の解決は、機会獲得の時である。
活動の方法、方向を検討しなおす時である。
活動の目的が最適であるかを確認するときでもある。

自分たちは間違ったことはしていない。
だが、問題が発生した。
視ているところ、見えているところが違うのだ。 ━


日々の活動の大半は、決められている事柄を、決められている手順で行い、
決められた形に仕上げていく。
それでいて、大半は問題がなく、無事に終わっていく。
日々、続けていて、ある時、問題が発生する。

何故の問題であるかは分からない。
クレームがくるとか、出荷が遅れるとか、顧客との間でズレが生じてくる。

自分たちがしていることに間違いはないはずだが、問題となって現れる。
急いで、解決をする。
だが、またもや、同じ問題を発生してくる。

問題発生と解決を繰り返して、解決に追われてくる。

問題発生は自分たちが未熟なときもあるが、
長年行っている事柄と社会にギャップが表れ始めたのだ。

今の業務を始めた元に戻らねばならない。
何故に今の業務が始まったのか。
始めた業務が伸びたのは何故か。

満腹すれば、美味いものでも食べたくない。
満足が続けば、不満にならなくても満足にはならない。
良きこととして続けてきても、良きことが当然となり、良きことの弱点が見えてくる。
さらに良きコトを求めるのは自然である。

ある事に気付けば、違う疑問が現れる。
進歩は満足と物足りなさ、問題の繰り返しである。

問題が発生したとき、問題の原因をやめてしまうつもりで取りかからねばならない。
だから、業務を始めたときに戻って、何を見て、何を行おうとしたかを検討する。
始めた時の目的を確認する。
社会での目的を達成してしまっているのならば、止めるときで、転換と変革が求められている。

始めたときの真新しい方法も陳腐化している。
人が作ったもの、見つけた方法はいずれ陳腐化していく。
素適な技術であっても、いずれ当然になってしまう。
当然として扱われているのであれば、定番として残っているかもしれないが、成長はない。
いずれ、別のモノと取って代わられ、不要になるときがくる。

問題発生はチャンスである。
仲間たちが、機会を発見する視線を合わる時である。

事柄によって戻り方が違う。
フィルムを生産している企業は、フィルムの需要が激減しているから、転換を図らねばならない。
フィルムの役目を終えようとしているのかもしれない。
タバコは嫌われている。喫煙場所が少なくなり、喫煙人口が激減している。
いずれ、産業としては成り立たなくなる。

電力会社は、自由化にともない、運営の形を変えざるを得なくなった。
精密機器系は、横並び状態が顕著化してきた。
製薬会社で、
ジェネリックが増えてきたのは、従来の開発技術では新薬ができにくくなったからだ。

それぞれの企業は、今まで通り正しく行っている。
だが、いろんなところで問題が出ている。

視点、方法、方向を変えねばならない。
従来の知識・技術を捨てる必要はないが、自らの特異を見直さねばならない。
問題解決に注力していると、問題自体を外部から消され、存在が危うくなる。

自らの方法、方向と社会のギャップを埋めるように考えねばならない。
産業区分の定義すらも変化してきている。
カテゴリーがカテゴリーにならなくなっている。

規定されている事柄が正しいのではない。
起こっている事柄が方向を示し、正しさを表しているとする。

真理とは別問題であっても、問題を機会として、自らを分解し、再構築の必要がある。
問題解決は、再構築の意味を多く含み始めた。



━━ ■ ━ 人文組織工学のページの『組織論1≪組織の定義≫』を更新しました。


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