◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2399号   2016/2/29 月曜日

≪成果をあげる――実践的視点と方法≫

━ 時間と知識、労力を一つに集中する。
いくつもの事柄を成そうとするより、大きな一つを成し遂げようとする。

テーマを絞り込み、集中するのが、成果をあげる確かな方法である。 ━


成果とは何かを考えねばならない。
自らの行動の結果、何を得たかではなく、何をしたかである。
組織外に、示したもの、提供できたものは何かである。
受け取る者にとって、価値、満足を導き出さねばならない。
組織外で資源に成り得るのが一番良い。

そのようなモノを見つめていなければならない。
製品であれば、製品そのものではなく、製品が果たす役割、果たした結果、現れるモノである。
およそ、買われているモノが、買われているものを顧客は要求していない。
その結果であり、そのモノから得られる価値であり、満足である。
顧客にとっての価値、満足が得られなければ、継続して利用されない。

提供できるモノが分かれば、そのモノに集中すれば良い。

製品やサービスに集中しても成果にならないと気付いていなければならない。
これが、成果をあげる第一である。
外部を視て、外部での効果を知る。


成果をあげるための実線的視点と方向が三つある。
第一は、自らが活用する時間を整備しておく。
だいたい、日常の雑事が多い。
決められた事柄の調整、昨日の始末、問題の解決、約束事、等々に費やされている時間が多い。
できれば、出来るだけ減らす必要がある。
チームや組織を動かすための時間は少ない方が良いに決まっている。
それぞれが、それぞれの役割を最適に果たしていて、力を最大限に発揮できる。
指示を受け、結果の確認をもらうようであれば、一人前ではない。

部下、仲間に、目的だけを示せば、結果が出せるようになっていなければならない。
まず、そのように出来るようにしておかねばならない。

できておれば、昨日に決めた事柄で、自らがする時間は短くなる。

雑事を取り除いた残った時間を、継続して、体系的に活用できるようにする。
時間がなければ何も成し遂げられない。
外部での成果のあり様と活動のための時間が取れれば、方法と方向が定まる。

第二が自らがするべきことを知る必要がある。
自らの強み、得意は何で、仲間たちの得意は何かである。
それらを合わせて、目的に対して統一する。

第三が、優先順位の確定である。
第一に類似するが、劣後順位の確定が先である。
しなくても良いモノを決めてしまう。
する必要があるのかと検討して、削除する。
優先順位が決まれば、自らの活動領域を確認すればよい。

目的の設定、方法と方向の確認、得意の抽出、時間への集中、
少なくとも、これらが確認できなければ、成果は中途半端になる。


━━ ■ ━ 人文組織工学のページの『組織論1≪組織の定義≫』を更新しました。


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