◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2395号   2016/2/23 火曜日

≪組織にとっての社会――安定と革新≫

━ 組織は社会の中に存在する。
社会なくして組織はない。

企業は、特に、社会が必要としなければ消えていくしかない。
だが、企業は、企業の特異を発揮し、社会機能を担っているかぎり、大切な機関となる。

社会の富を創造し、社会を安定させ、社会の問題を解決する。
如何に、社会を知覚していくかが、企業にとっての鍵になる。 ━


組織は、社会と経済の中にある。
たぶん、誰もが知っているはずである。
だが、組織が組織自身を考えるとき、組織だけで存在しているように考えてしまう。
結果として「組織と社会の共存」などの言葉が出てきてしまうが、
このように考えてしてしまうと、失敗が明らかになってくる。

組織は、価値を創り出す、素材を資源に変える、資源を組み合わせ、別の資源にする。
資源を社会に投入して、組織の存続と発展を図る。

組織の成長は、社会の安定と発展につながる。
少なくとも企業を存続させる。

社会にある素材、材料と知識を集めてきて、組織が資源に転換して社会に返す。
転換によって、集めてきた質と量を超えて社会に返さなければ、組織は成長しない。
社会は、組織の存続を許さない。

生産したものを社会に返す。
生産する過程で、様々な副産物が現れる。
熱、騒音、産業廃棄物、等々が社会の問題になる。
組織は、生産のために排出する副産物を処理すると同時に、
他の社会問題をも解決しなければならない。

生産と問題、安定と発展を作り出さねばならない。

組織活動は、社会の安定と秩序を必要とするが不均衡の状態を創り出さねば成長できない。
成長と歪、発展と不均衡が、秩序を見いだし、秩序を取り戻そうとして、経済機会を得る。

アンバランスとバランスが繰り返して発展があり、その変化に、機会を見いだす。
社会変化が、組織の自己革新を強要する。
以前の行動と思考状態では、アンバランスには適応でない。
自己革新をもたらして、組織を次のステップへと進めていく。
常に、起業家としての行動が要求されている。

社会にイノベーションを提供するために、自らを革新させ、変哲もない材料を資源へと変える。
組織の中に、変革のシステムを組み込まねばならない。
日常が革新と同居しなければならない。

革新は、必要とされる時にすぐには出来ない。
常に改善と小さな革新が試みられていて、社会にイノベーションを引き起こせる。

組織は、組織としての社会的秩序、社会的価値、社会的行動、社会的ビジョン、社会的な成果を
見いだしていかなければならない。
これらのために行うべき行動を見いださねばならない。

探すべきところは、社会の不均衡状態である。
材料と資源、生産と副産物、維持と変化、転換されるプロセスに解がある。

自らが変革を起こし、その安定を図る。
継続と変革のバランスが必要なのだ。
単長期のバランス、成長と維持、革新と廃棄システムを組織に取り込む。



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