◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2392号   2016/2/18 木曜日

≪組織を分析する――部署機能と成果量≫

━ 組織内のすべての部署は、他のすべての部署と関連を持つ。
一部署を取り上げて、他と関わりのない部署は存在しないはずである。
もし、一部署を廃止して、何ら影響が出てこないとするならば、即刻廃止すべきである。
逆に、すべての部署が互いに関係性があるとすれば、
組織内障壁は存在しないはずである。 ━


如何なるものにも始まりがあり、終わりがある。
生き物にも、社会機能にも、組織にも、商品にも、始まりがあり、終わりがある。
組織内の一部署も、始まりがあり、終わりがある。

世代交代のように、同じものが入れ替わるものあり、ある種のモノはなくなり、
別のモノにとって代わられる。
同じモノが生き続けているとすれば、世の中の変化にも影響されず続けられているすれば、
根源的なものであって、なおかつ、新陳代謝をしているはずである。
新陳代謝は、もしかしたら、名称をも変えてしまうかもしれない。

「始めがあり、終わりがある」を決して忘れてはならない。

一つの部署ができた時を記録しておくべきである。
その部署が果たすべき目的と、目的を果たすための材料と知識と技術を書き留めておく。
常に振り返り変容を視る。

新部署を始めてみて、不足が分かり、まかなう。
次第に、材料と知識、技術が増えて、膨張し、部署機能が広がり、精度が高くなってくる。

最初の成果が現れて、成果に対しての評価が出て、改善される。
改善が繰り返され、若干の新陳代謝が起こり、副産物が現れるようになる。
一つの成果が表れ、類似する成果が期待されるようになる。

月日が重なって、第一の目的、第二の目的と、いくつかの種類の目的が出てきて、
さらに、知識、技術が整えられ、自らが新たな目的を探し始めるようになる。
問題点が出てきて、改善、改革が行われて、不要になるモノも出てきて廃棄される。
廃棄されたモノは、そのまま、蓄えられて、次に向かうための資料になっていく。
その資料は、一部署にとどまらず、他部署と類似するものもあり、
他部署に対しての廃棄行動を促す。

知識、技術が広がり、時には部署が分裂するかもしれない。
第一、第二と部署が広がるかもしれない。

ここまでくると、一つの部署には、主たる業務、次への業務、特殊な業務、検討中の業務、
途中になったまま、放っておかれている業務、上手く行くはずがないとされても捨て難い業務等々
が溜まっている。

このように分類される内容は、組織自身にも当てはまり、生産している商品にも当てはまる。

複数の目的と成果、知識と技術、老廃物、仕掛かり等々があって、
これらが、他部署との関連性を持っている。
その関連性を一つ一つ手繰り寄せていくと、すべての部署のどれかと関わりがあって、
自部署も含めて、他部署から影響されるものと影響するものがある。
影響し合う関係性を、明確にして、互いが、互いの成長を図る。
関係性を認識し合うのが、情報組織としての基本になる。

互いの部署の関係性が明らかにされず、絶たれているところがあるとすれば、組織内障壁になる。
もし、孤立している部署があれば、その部署は不要である。
部署と部署の関係性は大切であり、明らかにしなければならないが、
一部署と組織の全部署の関係性から検討しなければならない。
一つの部署は、組織の全部署と、直接、間接の関係があるとしなければならない。

僅かな関係性だとすれば、他部署に吸収するか、廃止するのが適切である。

全部署との関係が明らかにされていなければ、組織外情報が組織内に浸透するはずがない。

部署の存続は、全部署との関係性にある。
組織の生産性に関わってくる。

部署が最初に立ち上がるとき、パワーと経費がかかる。
成果は小さく、利益に関わる貢献度は低い。
次第に習熟してきて、業務に関わるパワーの効率が上がって、多くの成果が産まれてくる。
このときから、成熟期に入る。
業務に関わる全エネルギーに対して、成果量が下がってくるときがある。
さらに、エネルギーを追加して、成果量を上げようとする。
追加エネルギーに対して、成果量の伸びが累乗的な比例を示さなければ、
衰退期に入っている証である。
いつ、部署を廃止するか、他に転換させるかを検討しなければならない。

増分分析の方法である。
部署が発信する機能量と、エネルギーの関係を、常に抽出して、転換を図る。

始まりがあれば、終わりがある。
コストがかかれば、利益があるはずである。
コスト量に対しての利益量の関係を把握して、組織の新陳代謝を計画できる。



━━ ■ ━ 人文組織工学のページに『教育構造学』を改めてアップしました。
「教育目的達成のための伝達構造」です。


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