◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2387号   2016/2/9 火曜日

≪数と言葉――意味変化を想定する≫

━ 現在を読みとき、現在を実態あるものとして表現するとき、数と言葉を使う。
時間経過とともに変容を表すのも数と言葉である。
変容の結果として、量と構造(一種のモデル)を表す。

数が持つ意味、言葉が示す方向と変化をベクトルで表す。
ベクトルの始点が現在で、終点が予測値になる。
ベクトルは一つではなく、始点も一つではない。
終点を業務目標、組織ミッションとすればベクトルの終点総数になる。
組織ベクトルは組織人材の思惑、目的、行動の総数である。

ベクトルの終点総数を前提にして戦略を立てる。
しかし、戦略に対して、他に相関と相反するベクトルが発生する。
これらをとらえねば、戦略策定は無意味になってしまう。
数と言葉の意味と方向、
現在と想定している未来時間をとらえて、計測を試みる必要がある。 ━


『数と言葉』をセットにして科学するのは難しいようだ。
数学の分野から伺い見ると「数理論理学」がある。
言葉の分野から見ると「言語統計学」があり、これは未だ体系を持っていない。
言語学では、統語論と意味論があり、意味論は自然言語解析から起こっているのかもしれない。


だが、数と言葉は、私たちの生活、仕事と切り離せない。
数で表されている事柄の意味、言葉が示す前提と結果、時間経過が重なって、変化を示す。

数と言葉の変化の状態がとらえられれば、成果を最大化する一部分が見える。

現状を計測して数で表す。
現状を説明しようとして言葉で、意味を説明する。

数は、現在の実態を表し、刻々と変化していく。
計測した時点が数の真実である。

言葉で表された意味は、なかなかに変化しない。
一つの単語をとらえて、意味を説明すれば、単語の意味が変化するには、相当の年月を要する。
30年、50年と変わらない単語があり、単語ができてから、変わっていないものもある。
単語を構成して、文になった時、文の意味ができ、文で使われた単語の意味が変化する。
単語のベクトルが表されたのだ。
だから、文や文章の寿命は、単語が持つ意味の寿命よりも短くなる。

文章分析の観点から見ると、文意の寿命は、2年は変わらない。
文章を表した個人にとっての意味の寿命になる。
表現分野を広い範囲でとらえれば、さらに長くなる。
広い分野として表そうとする、多数の人の文章の集合体になる。
集合体になるが故に変化しにくくなる。

新聞社説の15年間の分析からの変容を見るとおよそ5年周期になっている。
http://www.seedwin.co.jp/report.html 『表現と思考構造変化を全国紙社説で追う』
社会変化としては、5年周期で、意味変化が起きているとしても良いかもしれない。

時間経過に従って、単語の意味の意識変化を追うと、出現してくる単語が変化し
一つの単語への意識ウエイトが変化する。
それでも、7割程度の文意に関わる単語の意味は変化しない。
変化した単語群が、他の何かの影響を受けていたのだ。

当然、意味に関わる現象変化は、数値でシミュレーションできるはずである。
5年後に変化する単語群に関わる数値変化で、業務成果への影響が出てくる。
業務戦略では、変化しない7割について、数値の計画は成立する。

意味変化が起こるのは、3割程度であり、
3割の語群が見いだせれば、中長期計画の成功率は上がる。

3割の意味変化は、現在の意味の枠組みによるところが大きい。
設定した枠組を含む全体、つまり、枠組に対して影響を与える単語(事象)を取り出せば良い。
事象に対してのほぼ確実に推定できる変化を想定すれば、現在からの変化予測の確率が上がる。

数の予測に、言葉の構成変化と意味変化を組み合わせるのだ。

数と言葉は、意味の表現で、変化の予測で密接な関わりがあり、計測できる範疇になってきた。



━━ ■ ━ ご提案ページに『地域創生のとき』を追加しました。
http://www.seedwin.co.jp/shiryou.html



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