◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2386号   2016/2/8 月曜日

≪数と言葉――数の雑用、言葉の雑用≫

━ 数と言葉は、どちらも考えるための道具である。
道具ではあるが、あまり大事にはされていないようだ。

どちらが欠けても身動き一つできない。
会いたい人にも会えず、何一つ考えを組み立てられない。

数と言葉の意味が絡み合って、時と重なって、生活、仕事がつづられていく。 ━


通常、生活や仕事の場面で、数と言葉の意味について、深く考えない。
丁寧に考えなくとも、時間が進んでいき、生活ができて、仕事が進んでいく。
仕事では、時間や、目標数値があって、
決めた(決められた)日時に達成できるように事を運んでいく。

人に会う約束があれば、日時と場所を記録し、その時に間に合うように行動する。
達成目標があれば、完成させるためにスケジュールを立て、予定通りに行動しようとする。
なかなかに計画通りには行かなく、時々、無理をする。
量と行動と時間を考え合わせながら、仕事を進めていくが、思い通りにはならない。
飛び入りが入って、重大事が起こって、仕事が遅れてしまうのもしばしばである。

どれほどの人が、日々、進捗をチェックし、残り時間数と仕事の量を計っているのだろうか。
日々の顧客数、売れ上げ高、本の出版数、交通事故数、等々、仕事に関わる事柄を調べている。

今日の日にちは、大半の人が意識せずとも分かっている。
今週は、木曜日が祭日であるが、休日までの日数を数えている人もいるだろう。
思っている事柄があれば、時と仕事量を計算する。

何によって動かされているのだろうか。
数字でも、言葉でもなく、思いとか、願いとか、数と言葉とは違うところで動いている。
だが、どれも、数の意味、言葉の意味で動いている。

当社は文章を分析をしている。
当然、言葉は、大きな道具の一つである。
言葉については、常によくよく考えてしまう。

毎日、数のデータを確認する。
ホームページのカウント数、時間、等々を記録し、動きをチェックする。
これは、仕事をする前の作業で、行動する仕事とは関わりがない。
だが、数を確認して、予定と計画、戦略とはいかなくても戦術に関わる要素を検討する。

毎朝、新聞を読む人はどれほどいるのだろうか。
全国紙の発行数は4500万部と聞いているが、読んでいる人の確かな数は分からない。
ネットでニュースを見る人は多いだろう。
大半の人は、TVで知るのかもしれない。
見たいところを、読みたいところを見て、ニュースを知ったとは言えない。


私たちの場合は、一新聞の第一面のタイトルは必ず記録する。
全国紙とブロック紙の社説を取り込む。
取り込むだけでなく、一定期間単位で分析をする。

どちらも、日々の仕事と、直接に関わりがないが、作業として、1〜2時間程度を費やする。
だが、認識への刷り込みが、着眼と思考範囲を決めているのは確かなようだ。

日々の数の確認、言葉の確認は、雑用である。
しかし、僅かな一定の時間を日々にとることで、
仕事の流れがつかみやすくなり、検討枠が広がり、考える材料を拾いやすくなった。

数と言葉の確認は、知覚する必要がある。
「ちょっと頑張ろう」を書き始めて11年目に入っている。
平日の毎朝に書き始めて、時間の区切りと日々の意味が明確になった。
自らの変化に気付くようになった。

仕事については、できるだけ、自分しか出来ないことを優先する。
役割外は、雑用になるが、仕事の雑用に意味がある場合もある。
だが、できるだけ減らした方が、仕事の効率は上がるだろう。

意味の雑用は別の領域のようだ。

数の言葉、言葉の数、数と言葉の意味、時と意味の変化、時と認識の変化等々は、
雑用ではあるが、取り組む必要があるかもしれない。



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