◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2385号   2016/2/5 金曜日

≪知識生産性に挑む――知識活用レベルを上げる≫

仲間たちと協働をして、仲間たちの知識と能力を十分に発揮してもらい、目的を達成する。
これこそが知識生産性が望む方向である。

何を行うにしても、目的が明らかでなければならない。
具体的で、行動に置き換えられ、未来を向いていなければならない。
目的がなければ進み出せない。

持てる知識群を自らが知覚している。
知識群を知覚していて、知識が如何なる役割を果たすかを知っている。
目的を理解して、目的が他に対して役立ち、機能している状態を見えるようにする。
この時初めて、自らが役立ち、大切な仕事をしているのだと自覚できる。

このような状態になって、知識をもって仕事をする者は、自らのあり様を考える。

経営者層と現場で仕事をする者たちの両方から、組織生産性を検討しなければならない。
仕事をする者たち全員が、自らの活用の仕方と方向を理解する。


昨年の半ば頃から、日経225の企業分析を始めた。
業績に関わる分析ではなく、考え方や、方向性の状態の分析を試みた。
今年になって、分析が終了し、まとめの作業に入っている。
これから、まとめた結果を、HPに載せていこうと思っている。
まず、日経225の社長メッセージの分析平均値を求め、すでに、HPに掲載した。
「日本の社長」と題している。

平均でみる社長は、指示命令系統を重視している。
目的を示し、行動の方向を示し、するべきことを明らかにしようとしている。
当然と言えば当然なのだが、知識を持った者への方向を示していないようだ。
知識を持って、このように知識を使えと限定しているように見える。

社長の責任ではなく、社員の責任か、システムの問題であるかもしれない。
知識の活用レベルが違うのだろう。

知識をもって、革新を起こそうとして、社会を視て、問題と課題を取り出し、
自らが解決していく方法と方向を提示できないでいるのかもしれない。
おそらく、出来ないのではなく、する方法がないのだろう。

人材自身が分からないか、させられていないかだろう。
両方かもしれない。

仕事の流れの一部分であっても、全体を理解しておれば、方法が変わり、
精度を上げるべき方向が変わる。
仕事の結果が、積み上がり、積みあがっていく過程で、
または、積みあがって実現されるモノについて、
社会での機能が発展・進化していく形が見えていないのかもしれない。
見えていないのではなく、見ようとしないか、見れないかである。

もし、見ていない、見ようとしなければ、知識生産性は決して上がらない。
知識を使って仕事をし、専門知識を生かしているのは間違いないだろう。
その活かし方が、変革へとは向かず、直接の手元を見ている。
手元で出来上がれば、結果が如何なる方向へ進もうが、あまり関わりがないとしている。
知識生産性は、その向こうが重要になる。

仕事をした結果が、社会で変化して、次への要求が如何なる形で出てくるかを計画する。
そこに、自社の機能進化があるはずである。

社長は、職責上、すべてを明らかにしようとするが、出来るはずもない。
社長は、優れた人材を必要とする。
優れた人材がいないのではなく、優れた人材に転換しようとしていないのかもしれない。

知識には、変革、革新する知識レベルがある。
高度知識を使って、現場の仕事を解決する知識レベルがある。
維持、秩序を安定させるための知識レベルがある。

同じ知識であっても、レベルと活用方向が変化する。
活用する、活用させる、姿勢とシステムによって、人材の成長進度が変わってくる。

人材に対する問いかけに問題があるのかもしれない。

現在の問題と課題解決は今を見るのではなく、遠い未来を見る。
解決の結果は、近未来に現れる。
けっして、今に表れはしない。

人材に持てる知識群を十二分な活用を求めなければならない。
「今の仕事の延長線上で、達成してくれるものは何か」と尋ねばならない。




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1.日本の社長 日経225から
2.表現と思考構造変化を全国紙社説で追う 20001〜2015年

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