◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2384号   2016/2/4 木曜日

≪知識生産性に挑む――知識の活用の範囲を知る≫

━ 元々、知識は飾りモノであった。
知識が或る時、活動を始めた。

最初は、知識は、道具、作業工程、製品に影響をし始めた。
200年前の産業革命である。
テイラーシステムをきっかけにして、知識が、仕事に影響し始めた。
仕事の結果、精度、スピード、量、そして、分業へと進めていった。
第二次世界大戦時を頂点にした生産革命である。
知識は、成果を考えるようになった。
知識活用であり、成果の意味を、効果としての成果を変え始めた。
知識が知識に影響をし始めたのだ。
その知識の代表がマネジメントである。 ━


知識が知識に影響し、知識が成果を変えるはずであるとする。
現象を見る、現実を見る、現実の問題、課題を視る。
視て、解析をして、問題を取り出し、問題を解決しようとする。
それらの工程に、知識が不可欠になった。

認知科学、行動工学、知識科学、等々、成果に影響してくる科学である。
誤解であるが、情報が資産の一つとしてあげられるようになった。

情報と知識とは峻別しなければ間違いを犯す。
知覚からの行動を間違う。
情報が、組織行動を変え、方法を変えるかもしれないが、資産としてあげるのは間違いである。
知識が情報を認識するのだ。
知識を資産としているはすである。

人は知識を持つ。
組織は、知識を集め、知識を組み合わせ、組織の特異を産み出す。
知識が、組織の目的を明確にして、行動を具体化する。

知識を持って、知識を活用し、生産効率をあげていく。
如何なるモノが必要であり、新たに加えるべきモノが何であるかを明らかにする。

ここで、間違いが起こった。
必要なモノに焦点を置いてしまったために、
モノが中心になって、モノの市場への浸透を図ることに終始する。
知識を最適に使えば、逆になるはずである。
社会に対して機能するモノを社会に探す。
その元が、組織が持つ知識群であるはずだ。

組織が如何なる知識を持って、如何なる行動を可能にするかを問う。
組織が持つ知識は、組織人材が持つ知識群である。

組織が、人材の知識群を把握しているところは、残念ながらない。
モノがあって、モノに対しての必要知識は把握している。
モノが違っておれば、知識は不要になる。

組織人材の知識群をすべて取り出し、
社会の必要と不足を比べれば、組織の可能性は広がるはずである。
個人にとっても同じである。
個人が持つ知識群をすべて取り出し、できる事柄を列記してみれば、
個人が組織に提案できる事柄は広がるはずである。

人材は、組織で、僅かな知識しか活用していない。
仮にすべての知識が動員できたとすれば、組織活力が急増するだけでなく、
人的リストラが起こるはずもない。
常に、人材の知識を必要とし、人材の不足を嘆かなければならなくなる。

ここに、知識生産性を向上させるポイントがあるはずだ。
組織の中から、優秀で暇な人材を集めてきて、
または、優秀で倦んでいる人材を集めて、
組織が持っているはずの知識群を人材から取り出してみればよい。
すべてを取り出せれば、組織の方向が変わり、集中すべきところが明らかになるかもしれない。

知識生産性を考える前に、
如何なる知識が組織にあり、その知識が、社会に如何に関係するかをまとめてみる。
これだけでも知識生産性は上がる。

知識生産性は、知識を起点にしたベクトルである。
終点は、組織ミッションであり、個人のミッションである。
知識が分析され、目的と方法に応じて集められた瞬間に、組織は成長する。



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1.日本の社長 日経225から
2.表現と思考構造変化を全国紙社説で追う 20001〜2015年


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