◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2383号   2016/2/3 水曜日

≪知識生産性に挑む――無駄と集中、空白時間≫

知識生産性はスケジュールとして計画できない。
できるとすれば、終えるべき時期を決めるぐらいだ。
目的は、改善と革新の2つしかない。
如何なる改善、革新かは分からない。
分かれば、半分の工程が過ぎたのと同じだ。

目的は大きければ、大きい方がよい。
元々、できるはずがないとする大きさなどはない。
大きい目的を設定すれば、一貫していくつもの関連する改善、革新を行えるからだ。
但し、成果を目にするまで時間がかかる。
大きい目的は、分割できるようにすればよい。

一つの目的を達成させるために一つの方法で実行できるなどはほとんどない。
いくつかの要素が絡み合い、いくつもの知識が必要になってくる。
一つの知識で達成しようとしたとき、半端なものが出来上がる。

専門知識は、多くの周辺知識があって、専門領域に達する。
周辺知識には、基礎知識、基本知識で支えられている。
基礎知識は、知識全体にたいする共通の原則に関わっている。
基礎知識になし、知識は成立せず、知識の基盤を失う。
基本知識は、一つの分野と分野に関連する知識群であり、
専門知識へ進められるアプローチ、体系を示している。

さらに、知識群に対して働きかける知識があり、知識を技術に変換したり、
知識を最適に活用させるための知識がある。

現在では、知識に働きかける知識が体系化されつつある。

知識生産性は、複数の知識に支えられている。
だから、改善、特に革新については、必要とする知識群を引き出しておく必要がある。

一つの知識が、複数の視点を与える。
アプローチ、構造、反応させる技術などあり、目的を知覚させる技術、方法も必要になる。
知識そのものに広がりがあるのだ。

知識生産性を高めるために、実現させるために、時間で追いかけられない。
追いかけられない故に、小さな目的設定では役に立たない場合が多くなる。

仕事しかないとする意識では問題が起こる。
多くの関心時を育てなければならない。
目的との関連性がつかめず、手元だけを見てしまうからだ。
「仕事に直接関わらないことはするな」と既定しまえば、
知識生産性を上げる必要はないと言っているの同じになる。

知識生産性を高める可能性を広げるならば、知識の無駄と思えるものも必要になってくる。

革新に集中するならば、空白時間が必要になる。
無目的の時間とした方が良いかもしれない。

矛盾する表現になるが、雑事は排除すべきである。
自らしかできない仕事に集中する。
その中で空白時間、できれば2時間以上取れればよい。
できれば、毎日、慣れた仕事スタイルでの空白の時間である。
仕事に追われない時間である。

体験してみれば分かるが、空白時間は、思考が四方に広がる。
問題を違う角度、違う領域から見えてくる。
当然、気付きも多くなる。
その時間が、革新への方向と手段を明らかにしていく。

革新は激務である。
リスクが多くあると想像できるだけに、集中とスピードが要求される。
かなりの体力が消耗される。
頭をあげて、手元から離れて、前方を見るのだ。



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1.日本の社長 日経225から
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