◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2382号   2016/2/2 火曜日

≪知識生産性に挑む――体系的に革新を行う≫

━ 知識生産性のもっとも効果的があるのが、革新である。
科学における発明発見が革新に近いように見えるが、ただ目立つだけである。
発明発見が、革新のための入り口に立っただけである。
革新に繋がっていくかは、その後の問題である。

無数の知識があり、知識から無数の技術が産まれた。
技術の組み合わせが、あらたなモノを創りだした。
技術が新たなモノを創ったように思えるが、技術ではなく、創ろうとした着想である。
そして、創りあげるプロセスであり、
出来た結果が、社会に受け入れられ、普及し、機能を変えたのである。 ━


科学のすべての発明発見が革新を起こしたのではない。
知識として、知識のままで、技術に変換されていないモノもたくさんあるだろう。
知識から技術に変換され、ただ一つの作業のみを実現しているだけで、
そこから新規性、革新性へと繋がらないものはたくさんある。

至るところで、きょうもたくさんの知識が産まれているはずである。
技術化されたモノもたくさんあるはずだ。
技術を寄せ集めて、体系化された知識があるかもしれない。

新知識が、革新に繋がっているとは限らないのだ。


知識生産性は「社会に革新を起こす」を目的とする。
革新を目指して、革新になる確率は低い。
だが、革新を目指して、変化を創りだせる可能性が高い。
変化がなければ、自分たちは現状維持であるか、衰退するしかない。
同じ状態を続けていて、維持できないし、前に出られない。
変化を創り出して、前進できる機会が多くなる。
変化を積み上げて、革新へと進める。

仕事は、変化を創り出すのを常としなければならない。
知識をもって仕事をする者の使命である。

生産効率を高めようとして、工夫をする。
すでに生産しているモノの効率を上げようとする。
変化を作ろうとしているのだが、手元を見ていては変化にはならない。
手元から顔を上げて、周りでの効率、社会での効率を上げようとすれば良いのだ。

技術の改善、改良をするために、外部から知識・技術を取り入れる。
取り入れた知識・技術が、生産に組み込まれて、生産効率を上げる。

流通の範囲を広げ、流通効果を探りながら、効率の良い流通に絞り込む。

商品提供のアプローチを様々に変えて試みる。
いくつかのアプローチを組み合わせて、相乗効果を狙う。

市場に出て、街中に出て、観察し、自らの特異を確認する。
他社の特異と市場の関連を探る。
これらを組み合わせて、自らに取り込んでいく。

受け持つ仕事は一部分であるかもしれないが、常に仕事の流れと社会の反応を観察する。
問題と課題を見いだし、次に試みるべき事柄を探す。

挙げた事柄は仕事を体系化しているのだ。

生産工程でのマンパワーは激減した。
外を視る、外を考える、外で試す、外を調べる、が、生産性を上げている。
これらの工程一つ一つが、社会機能の革新を試みているはずだ。

変化に伴う、マイナスが必ずある。
変化すれば、あるモノはなくなり、新しいモノと入れ替わる。
必ずリスクが発生している。
リスクを最小にするための変化プロセスの摩擦を最低限にしようとする。

リスクを知るのは、知識をもって行っているはずだ。

革新のすべての工程は計画され、試されているはずである。
どこを見ているかによって、成功確率が変わってくる。
視るところの成功確率を計算しているはずである。

革新は、まさしく日常業務にあって、仕事のプロセスの一つなのだ。
革新できるところは、どこにあるか、と機会を探す。
売れるところはどこか、如何なる手段であるかと探すのと何ら変わりはない。

視点が革新を向いているに過ぎない。

知識生産性の最大化を図るために、革新を体系化して、仕事を組みなおす。
視る、聞く、考える、制限は何もない。
どれほどに多くを、自身を超える範囲で多くを知覚し、計画できるかである。


━━ ■ ━ トップページの一部が移動しました。
1.トップページにあった『マネジメント考』はレポートページに移動しました。
2.『受講者・研究者 資料閲覧』はレポートページに移動しました。

━━ ■ ━ レポートに新ページを追加しました。
1.日本の社長 日経225から
2.表現と思考構造変化を全国紙社説で追う 20001〜2015年


copyriht© SeedWin all rights reserved.