◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2381号   2016/2/1 月曜日

≪知識生産性に挑む――変化の方向を探る≫

━ 知識生産性の意味を見いだし、知識生産性を高めるために、
確かめておかねばならない事柄がある。

知識とは何か、生産性とは何かである。
2つの語の意味をとらえ、知識生産性が果たす役割の方向だけでも見つけておきたい。

知識生産性を検討するとき、知識生産性が中心にくるのではなく、
人、組織、社会、市場を中心に置かねばならない。

知識と生産の関係を明らかにし、
知識と言葉、知識と意識と認識等々の関係を知らねばならない。 ━


生産性は、生産効率を含むが、生産効率とイコールではない。
生産効率の意味を拡大してとらえれば、生産性の範囲に近付いてくる。
それでも、社会での機能性までは含められない。
生産性は、生産の前提から、モノが市場、社会に出てからの機能性までを表す。
故に、知識が大きく関わってくる。

モノと生産、生産と市場、生産と流通、生産と社会機能との関わりが大切になる。
モノと顧客だけの関係ではとらえられない。
人、生活を中心にして考えて行かねばならない。
マネジメントの原則の一つに挙げられているように、
地域、文化、習慣、制度、価値観等々をとらえておく必要がある。


社会が激しく変化し、歴史上なかった事柄が、数々、起こっている。
人の移動が自由になった。
モノの移動、金の移動は容易く、自由になった。
知識と情報の移動は瞬時で、距離と時間をゼロにした。
高学歴化して、労働形態が変化している。
産業形態、構造が変化している。
先進諸国では、人口減少が起こっていて、高齢化が進んでいる。

至るところで、断絶が起こる。
新旧が取って変わり、想像しえないモノが現れてくる。

それでも、世界が均一化せず、文化、習慣は地域ごとに存在する。
グローバル化し、産業を通して、民族が移動をしている。
革新は日常的に意識されるようになった。

社会変化が起こらないはずがなく、変化の方向すら予想できない。
予想するのが危険であるかもしれず、予期でない事柄に対処しておかねばならない。

知識は欠かせない存在になっている。
リスクが常に存在しているが故に、予期せぬ事柄への対処が迫られている。

産業、生活、価値観に関わる意味が絶えず変化している。
変化するが故に、産業、経済が突然に変化する。
一時的ではなく、変化を続けていく。
当然、活動のあり方、方向、方法も変化する。
絶えず、社会を注視しなければならなくなった。

生産性の向上は、ここにある。
意味の変化、産業構造の変化に適応するだけでなく、変化の先頭を行かねばならない。
変化を起こす方向へと進まねばならない。

生産は大量生産から、多品種生産に変わったのはだいぶ前である。
流通は、直ぐに変化し、流通が産業のあり方を変える。

知識流が、新たな知識を産み出し、技術を作り、さらに産業を変える。
新たな知識は、すくにも産業変革を迫る。
市場が一定の形を止めず、他の市場と重なりあう。

従来の知識構造、思考構造では、追いついていかない。
知識と思考の材料を平坦にして、並べ、常に動員できる状態を作りだしておかねばならない。

ここまで用意できて、初めて、知識生産性に関われるのかもしれない。



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1.日本の社長 日経225から
2.表現と思考構造変化を全国紙社説で追う 20001〜2015年

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