◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2380号   2016/1/29 金曜日

≪情報組織へ転換――行動報告書から情報報告書へ≫

情報型組織にならざるを得ない。
時間が進むと共に、社会が激しく変化し、新しい知識・技術が産まれてくる。
仕事は、昨日を向いてできず、明日を向かねばならない。
明日を向こうとすれば、独りよがりでは進められない。
外を視なければ、変化に適応できず、市場でリーダーシップを取れない。

新知識、技術を取り入れるか、創り出すかをしなければならない。
技術、方法が新しく産まれてきても、その技術が知識体系に則っていなければ直ぐに廃れる。
技術や方法の知識を確認していかなければならない。
知識に哲学がなければ、知識の命は吹きこまれない。
情報を知覚し、活用できるようになるには、知力がいる。

情報を知覚し、仕事に反映させ、方向、方法を定められれば、自由さを得られるが、
厳しい秩序、規律が求められる。
情報を活用しながら、情報に左右されず、
自らの目的、ミッションに即して進めていかなければならないからだ。
その上での自由である。

目的、ミッションを果たすために、設計図がいる。
出来上がった設計図ではなく、その時々に創り出していく設計図である。
そうでなければ、皆が一つになって、違えず、効率よく進められない。
設計図は、情報によって最後の線を引く。

それゆえに、厳格で、レベルの高い規律を必要とする。
一つの決定に対して、責任が要求される。
情報が何であるか、新に情報であるか、
その情報は、目的を違えるようにはならないかを検討しなければならない。

おおよそ、自分たちが必要としている情報はつかみにくい。
情報と意思決定、行動の整合性が確かであるかは確定しにくい。
だから、情報が何であるかを確かめ続けて行かねばならない。

肉体労働が中心であった経済社会のとき、物に仕事が規定され、物への転換に成果が現れていた。
今は、知識を持って仕事をし、
物ではなく、物の向こうにある成果、効果、つまり、生産性に重きが置かれる。
如何に、作るかではなく、何を作れば、生産性が上がるかである。

昔は、仕事をした報告書で管理が行われた。
報告書で成果が予測できた。
どれだけを積み上げたか、どれほどの作業をしたか、どれほどを仕上げられたかで成果を決められた。
だから、するべきことが決まっていて、するべきことに仕事を当てはめた。
モノが決まっていたのだ。
報告書が指揮系統を表し、成果を表した。

情報の管理はできない。
情報は動き、性質が変化する。
情報によって、計画変更が余儀なくされる。
何を作るべきかを常に考えなければならない。

だから、有効であるとする情報を集めなければならない。
情報組織でなくても、情報組織に変える手軽な方法がある。
報告書を行動ではなく、情報かもしれない報告書に変えれば良いのだ。
ここに指揮系統はなく、データ収集機能があるだけだ。

何を行い、如何なる結果があり、相手は如何なる効果を上げたか。
行動を起こした理由は何で、理由とした内容がより最適であったか。
仕事をしているプロセスで何を見て、個人として何を感じたか。
している仕事の発展性を見つけられたか。
見つけるために何を行ったか。

報告書に数字を表すのではなく、意味を表すのだ。

仮に、そのような報告書が集められて、分析集計され、全員が情報の結果を知ったとしよう。
結果を活用する者も現れてくる。
次第に、報告書の精度が上がり、内容が豊富になっていくだろう。
他部署の情報報告書が整理されて上がってくれば、
考えるべき事柄、見るべき事柄が外へと向かうはずである。

何をしたかは、仕事の結果として、別のところで、後で上がってくる。
する事に対して、何が見えて、
何を行えば、意味ある行動になり、仕事が進化するかが見えるようになる。

日々の行動に対して、必ず、反応がある。
自身の反応、周辺の反応、顧客の反応、市場の反応、
した事は大切であるが、外部の反応こそが大切であり、次の行動を決めさせる。

行動報告書から、情報報告書(気付き)へ変化させる。
視る事とする事、する事と効果、する事と変化がつかみとれるようになるはずだ。

情報組織は、直ぐにもできるはずである。
知識生産性を高める材料にもなるはずである。

情報報告書の分析は、文章分析を使おう。



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