◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2377号   2016/1/26 火曜日

≪情報組織へ転換――情報は行動を要求する≫

━ 情報は行動を示唆するだけでなく、行動を要求する。
行動を要求しない情報は、情報ではなかったのだ。

現場に情報が集まり、情報に従って仕事を調整する。
情報によって、企画意図を作成する。
情報によって、成果を規定する。
情報は、自らの思考と行動に対して、成果を求めているのだ。 ━


自らの意図だけで、仕事をすれば的外れになる。
的への道、方向、仕事のあり様を情報が示しているはずである。
的は自分にはなく、組織内にもなく、社外にある。

あるべき姿は、自らが規定しているかもしれない。
だが、方向と結果は、成果が社外にあるのだから、社外で発生している事柄に対して補完する。
あるべき姿を、情報が確実にするのだ。

情報は仕事をしている現場に集まる。
情報を上司に伝え、上司はその上司に伝え、次々に上がって、トップに伝える。
伝える度に、伝える者の意図、思惑、都合が入っていく。
もしかしたら、元々の情報は、トップに伝わった時、別モノになっているかもしれない。
現場の状態が正確に伝わらなければ、トップは、トップの思惑、トップの思惟で方向が出される。
すでに、情報組織ではなくなっている。

情報組織は、フラットなのだ。
トップが持つ情報と、現場が持つ情報を互いが共有しなければならない。
各自の立場、責任と役割において、行動が確定される。

現場での意思決定は、市場と社会に直結しているはずである。
現場が、上司を窺いつつ仕事をすれば、成果は上司のための成果にならざるを得ない。

職場の誰もが、社外を向き、社外での成果を確認して、的が絞られていく。

職位が何階層あろうと構わないが、情報が全体に行き渡る状態になっていて、
自らの役割が明確になるはずである。

如何なる組織も、現代では情報システムを持っている。
活用しているところをほとんど見かけないが、存在している。
如何に活用するかが成果の規模を確定する。

日本の労働人口は、約8000万人いる。
肉体労働者は少ない。
大半が知識を道具にして仕事をしている。

監督業務がどれほどあるのだろうか。
上司は、すべての意思決定をしているのだろうか。
選択の一つひとつを、決定しているのだろうか。
頭の中に入ってきて、選択、意思決定を示唆しているのだろうか。

階層がすでに現場監督ではなくなった。
するべきことは、明らかではなくなった。
新入社員であっても「何故、それをしなければならないか」を考える。
「考えるな」と言われても思ってしまう。
するべきことの意味を、目的を、見てしまい、何が最適であるかは、僅かなりとも思う。

仕事を始めた瞬間から、僅かであっても自らの考えで決定しなければならない。

工場で、現場監督は姿を消したのではないか。
何が起こっているかは、情報システムで得られている。
不具合が生じたら、現場監督ではなく、システム担当者が不具合を調整する。
不具合は、システムが教える。
監督業務は、結局のところ、情報収集能力に過ぎないのかもしれない。

昔の工場現場監督の感覚をオフィスに持ち込めないはずである。
工事現場でも、するべき目的は決まっている。
どうするかは担当者が決めて行う。
昔の現場監督の姿はなくなったとしても良い。
無くはないが、職種としては、数えられるほどだ。
この種の労働人口もかなり少ない。
企業の採用現場を眺めても、この種の採用の時間はない。

確かな意思決定をしようとすれば、情報収集をするしかない。
確かな仕事をしてもらおうとすれば、情報伝達が欠かせない。
社内情報ではなく、社外情報が必要である。
社外情報を持ちえない者の仕事は不正確にならざるを得ない。

自らに必要な情報は何かを考えねばならない。
社外情報の収集を常としなければならない。
自らの得意を発揮する確かな道具である。


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