◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2376号   2016/1/25 月曜日

≪情報組織へ転換――社外に舵を取れ≫

━ 情報は社内にはなく、社外にある。
情報は知識ではない、コミュニケーションでもない。
インターネットには、情報があるかもしれないが、大半はデータである。
社内にあるのは、情報ではなく、データである。
データが示している意味が、社外に存在している。
社外に情報を探さねば、次への最適化は得られない。

組織の中で、それぞれが最適化したところで、
組織が社外で、市場で、最適化しなければ意味がない。
人材の能力を発揮させられはしない。

社外に向けて意思決定をさせるための条件を探せ。
そこに、求めている情報がある。 ━


情報とは何かを学ばなければならない。
情報処理なる言葉があるが、情報処理をしている人はいない。
データ処理をしているに過ぎない。

情報処理をしている部門の人が、
「たくさんの情報を提供しているが、誰も見ない」と嘆いているのを聞いたことがある。
膨大な数値データを渡したところで、余計な作業でしかない。
情報などほとんどないのだ。
だれが、如何なる情報を必要としているかを、情報処理をしている者が知らねばならない。

数値の意味が、行動または考えるのに必要なものがなければ役に立たない。
売り上げの数値が、前月比と変化がないとするのも情報には違いない。
だが、その数値の意味するところを知らなければ考えようもなく、情報としての価値がない。
前月比で、変化なしで、数ヶ月も続くことに問題がある。
何故、数値が変わらないのかを考えなければならない。
情報としては、1行で良いのだ。
前月比より、増えた、減った、変わらないとしたとき、
その比率が同じであるところに問題がある。

数ヶ月も減り続ければ、大きな問題になっているはずだ。
競合が増えたから仕方がないとするのは、仕事を放棄しているにすぎない。
競合が増えれば、市場は拡大しているはずである。
もし、拡大していないとすれば、市場が限度にきていると、数値は語っている。
市場限度は如何なる意味を持つのかを調べなければならない。
市場で何かが起こっている。

新しきモノが出てきて、トレンディになり、ファッションになり、定番となれば、
維持の市場に変わり、売り上げは減少していく。
減少が始まれば、市場が変化している。
他の市場と重なりあうのか、他の商品を要求しているのか、不要になってしまうのか。
売り上げが下がり始めた時、すでに、次の商品が用意され、市場に投入されていなければならない。

新商品を投入して、売り上げが上がり始め、半年以上が続けば、新規参入が必ず出てくる。
自社にとっての市場限度を予想設定しているかを確認しなければならない。
一社の競合が出てくれば、市場は大きくなる。
市場が拡大すれば、最初に新規商品を投入したところが有利である。
数社までは、市場は拡大していくとしていても問題は少ないだろう。
そこからの成長期間がどれほどであるかを想定しなければならない。
大半の場合、想定した期間より短い。
競合が出てきたら、次の商品の用意をしておくべきだろう。

売り上げの増減は、当然、自社努力による。
努力なしで売り上げが増えはしない。
努力が止まれば、売り上げは下がっていく。

数値の変化は、自社に関わるところは少ない。
変化を作り出すのは、社会にある。
社会に最適化させ、社会を進めようとしなければならない。
予定以上に伸びないのは、どこかに間違いがある。
情報が集められていないままなのだ。
商品に対してのニーズは余り意味がない。
ニーズは既存商品に対しての場合が多い。
不足するモノについてのニーズはあっても、無いモノに対してはニーズはない。

社会に変化を探さねばならない。
その手がかりは、組織活動にあり、活動成果のデータにある。
データが作りだしたのは、社内ではなく、社外にあると理解し、社外に探すのだ。



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