◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2372号   2016/1/19 火曜日

≪変革人材――変革を仕事としてとらえる≫

時間と時間を組み合わせる。
人と人を組み合わせる。
一つの目的と多数の作業を組み合わせる。
多数の知識と思いを組み合わせる。
ここに出てきたのは、人、時間、知識、作業、思い、目的である。
当然、仕事と時間の組み合わせであり、顧客と市場と社会の組み合わせである。
これらは融合するのではなく、混合する。
融合する部分があるかもしれないが、融合の結果は別モノとして現れる。

顧客は市場に影響されるよりも、社会からの方が強い。
市場だけを見ていると、市場に顧客が影響されるように思えるが、
社会の潮流に動かされる。

食は、食の中だけで、食を前提にしているのではない。
気候があり、特産があり、文化があり、習慣があり、もしかしたら珍しさもあるかもしれない。
ビールがビール市場で競われているのではないだろう。
場と時、環境によって、流通のレベルによって変化する。
ファッションも同じで、住も同じである。

関わっている仕事によって、価値観が萎められる。
視点に影響される。
仕事そのものが、社会に影響される。
個人生活の状態に影響される。

社会を視るとき、緊張、抑圧、潮流、転換、変革の5つを探せと、何度も言ってきた。
社会が動くとき、これらが、どこかで、必ず現れている。

組織内では、人、時間、知識、作業、思い、目的が関わる。
これらが仕事として現れ、まとまり方、方向、方法によって成果が現れる。

企業のプロフィットは、社会にあるのは周知である。
顧客と市場と社会を観察して、社会の5つの変化を探し、組織内の業務と照らし合わせ
ギャップを探すのだ。

自社と社会とのギャップを探す。
ないはずはない。
ないのであれば、急成長しているか、GDPを遥かに超える安定した成長を続けているはずだ。
何が最適であるのかを常に検討する。
出てきた選択肢は、これだけか、他にはないのか、と考える。

改善と変革とは起点が違う。
ギャップを埋めるのは、改善で済ませるのか、それとも変革であるか。

少なくとも改善は、抑圧と緊張を一時的に和らげる。
和らげ、いずれやって来る衝撃を少し遅らせただけかもしれない。
改善を否定できず、常に試みなければならない。
同時に、変革を行わねばならない。

人材の性質として、改善と変革は別のものである場合が多い。
改善は見えやすく、賞賛されやすい。
だから、改善へと進みやすい。

変革の成果は、時間が経ってから現れる。
直ぐに現れるのであれば、変革ではなく、革命である。
変革行動は、目立たない。

変革を仕事としてとらえねばならない。
人、時間、知識、作業、思い、目的を徹底して分析しなければならない。
社会の緊張、抑圧、潮流、転換、変革を取り出してこなければならない。
市場からではない。
社会からである。
分野はどこか分からない。

そして、緊張、抑圧を取り去らなければならない。
治療ではなく、止めてしまうのだ。

無いモノを検討しなければならないのだ。
無いモノを、あるもの(緊張、抑圧、潮流、転換、変革)から探す。

そこに、時間と知識を集中させる。
解は、それぞれの中に、すでに存在しているはずである。

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