◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2370号   2016/1/15 金曜日

≪マネジメントの基本――人、組織、社会がマネジメントの範囲≫

━ マネジメントは方法論ではない。知識であり、科学である。
マネジメントは体系化されているはずである。
マネジメントの知識には、材料がいる。
材料は、人、組織、仕事、成果、市場、社会である。
材料を混合し、体系化し、最適に機能させるのが、マネジメントである。

マネジメントの材料を持っているのは、各人であり、各人の固有知識である。 ━


マネジメントは、一つの知識であるが、その範囲は広い。
マネジメントが直接に影響するのは人材に対してであり、組織内に限られる。
だが、マネジメントが効果を発揮するのは、市場と社会に対してである。

見るべきところ、考えるべきところは、多岐に渡る。
人そのものを考えねばならず、人の生活、価値観を考慮しなければならない。
組織内の人もであるが、社会全体の人の生活を注視する必要がある。

まったく興味のないモノ、生活や仕事に関わりのないモノを生産しても売れるはずもない。
モノが素晴らしく良くても、社会で必要とされなければ、無駄な生産になる。
生産するモノは、現実の社会にフィットしていなければならない。

マネジメントを実践するために見るべきところは、
仕事の前提、仕事の内容と連携、市場の確認、社会の状態と変動である。
市場を認識していなければならない。
市場が何であるかを知らねばならない。

現在から未来に向かう傾向を探らねばならない。
未来の予知ではなく、すでに芽生えている願望への市場の意識である。

もっとも大切なのは、
組織の経営環境、ミッション、強みが、現実の社会と一致している必要がある。
事業の定義が、何を行い、何を供給するかが、現実と合わねばならない。
合うだげではダメで、現実を進化させなければならない。

経営に関わる人材群、知識群、人材を混合したときの組織の特異性は明瞭であるか。
社会で実現しようとしている事柄、現在の社会ニーズ、等々を把握しているか。
これらが、互いに合致し、矛盾がなく、バランスが取れているかが問題になる。

見いだされた解は、組織内に徹底されていなければならない。
知らない者がいないようにしなければならない。
自分の仕事を知っていても、自社のミッション、事業を知らなければ、
各人の仕事の成果が上がっているとは言えないだろう。

各人の仕事が、事業とミッションに当てはまっているかを、常に確認しなければならない。
それが、評価になり、ブレのない仕事を産み出す。


社会は、常に変動する。
新しいモノが産まれていて、予想もしない現象が起こる。
些細な事柄が大きな問題を引き起こしている時もある。
社会が常に動いているならば、市場も動いている。

だから、自らが見いだしている前提、事業定義、ミッションを検討しなおさなければならない。
自らの強みのモノへの表現を検討しなければならない。

以上を整理すると次のようになる。
1.自らの事業、ミッションの前提を確認する。
2.前提が、現実の社会と一致しているかを確認する。
3.強み、事業定義、モノ、市場のバランスが取れているかを確認する。
4.確認できている事柄について、社内に周知させなければならない。
5.4つの事柄が、社会の変化に同調しているかを確認する。

これらを常に検討していなければならない。

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