◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2369号   2016/1/14 木曜日

≪マネジメントの基本――すべての人材の強みを活用する≫

━ 「強みを活用する」は、誰もが知っているだろう。
だが、実践している人は少ない。
よくする、しないに関わらず、仕事に当てはめられてしまう。
仕事に当てはめられて、努力したとしても、苦手であれば、「できない者」となる。

自ら対しても、責任の名の元に、すべてを実行しようとする。
泳げない者が水に飛び込めば、溺れるのみで、他の者の時間を無駄遣いしてしまう。

自他ともに、得意、強みを知る。
さらに強くする。卓越させようとする。
自分の弱みは知っているはずだ。
弱みを強みとする者に任せねばならない。 ━


自分の弱みを隠す必要はない。
弱みは弱みとして、公言すれば良い。
公言して、自分の弱みを強みとする者に任せてしまえば良い。
弱みが多くても構わない。
それだけ、優秀な人材が集められるのだ。
自分は、自分の強みを更に強くし、他の強みを生かし切れば良い。

第一に、自分が、すべての事柄について、得意であるはずがないのだ。


ドラッカー氏の言葉を借りてこよう。
『経営者の条件』にこうある。

― 成果をあげるには、人の強みを生かさなければならない。
弱みからは何も生まれない。
結果を生むには、利用できるかぎりの強み、
すなわち同僚の強み、上司の強み、自らの強みを総動員しなければならない。―

― 鉄鋼王アンドリュー・カーネギーが
自らの墓碑銘に刻ませた「おのれよりも優れた者に働いてもらう方法を知る男、ここに眠る」
との言葉ほど、大きな誇りはない。
成果をあげるための優れた処方はない。―

弱みを持って成果が上がるはずがない。
上げ続けるなどあり得ない。

強みを、得意とするステージで活かして、成果が上がる。
今さら、言うまでもないだろう。
何もかも自分で抱え込まず、自分しか出来ないことをすれば良い。
自分が抱え込んだ責任に、弱みがあれば、弱みを強みとする者に任せてしまう。
それでこそ、責任が果たせるのだ。

自分が求められている事、自分しか出来ない事を、徹底して考えて、実行する。
これこそ、成果をあげる最善で最短の方法である。

もう一つ、ドラッカー氏の『経営者の条件』から引用しよう。
― 仕事上の関係において成果がなければ、温かな会話や感情も無意味である。
貧しい関係のとりつくろいにすぎない。
逆に、関係者全員に成果をもたらす関係であれば、
失礼な言葉があっても人間関係を壊すことはない。―

まさしく、リーダーの行動である。

仕事を当てはめ、出来なければ、出来るようにしようとする。
これを教育としている。
弱みであれば、不得手である。
知識としての不足は、学べば良いが、知識の対象が不得手であれば、拷問になる。
教える者も、教わる者も、時間の無駄遣いで、資源の浪費になる。
浪費だけならまだ良いが、マイナス方向に向かってしまう。

強みを探すのは難しい。
善くするものを見つけなければならない。
人の言動を観察しなければならない。


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