◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2368号   2016/1/13 水曜日

≪マネジメントの基本――3×3の役割≫

━ マネジメントは、機能である。
機能であると、よくよく理解していた方が良い。
知識として、理解するのは当然であるが、仕事の中に取り入れて、マネジメントが意味を持つ。

マネジメントは、マネジメントの知識だけではないのと同じである。
如何に、自らの知識を生かすか。
如何に、自らの仕事の成果を大きくするか。
如何に、自らの仕事が他の仲間たちに影響するか。

マネジメントは、自らと自らに知識に対しての問いなのだ。 ━


マネジメントの役割は3つあると、このブログで、何度も書いてきた。
最もマネジメントの根底にある基本である。
・自らの特異をもって、ミッションを果たす。
・働く者たちが、活動していると実感させる。
・自らの特異を持って、社会の問題を解決する。

「自らの特異をもって、ミッションを果たす」では、
自らの特異とは何かを問う。
ミッションは何かと確認を迫っている。
この解を、誰もが納得できる形で表現し、形に変えなければならない。
ブレてもいけない。

「働く者たちが、活動していると実感させる」とは、
活動とは何なのか。
個々の者たちが、実感できるとは、如何なる意味を持つのか。
人それぞれの解が違っているだろう。
それを確かめ、実現させなければならない。
この問いに対して、いくつかの解が想像できる。
・各人が、重要な仕事をしていると思えるようにする。
・各人の成果が、見えるようにする。
・各人の得意が、他の誰よりも秀でていると実感させる。
・自らの意見を、いつでも言える状態にあり、意見が言えるように考えさせられる。
これらができるようにするためには、
何を持って、何を見て、如何に考えるかを組み立てなければならない。

「自らの特異を持って、社会の問題を解決する」では、
まず、社会の問題を知覚する必要があり、問題と組織として卓越性との関連を知らねばならない。
次に、関連性を商品またはサービスに、如何に載せられるかである。

マネジメントの役割は3つ挙げられたが、解ではなく問いなのだ。
その解は、マネジメントの知識にはなく、それぞれ自身の中に固有の解が存在する。
固有の解は、誰かに教えてもらうのではなく、自らが考えねばならない。


日常の業務では、3つを行わなければならない。
生きるため、活動を継続させ、発展させるためである。
・今日の仕事をこなす。
・現在、行っている仕事の中で、未だ見つけられていない機会を探す。
・近未来から未来に投入すべき、次の商品・サービスを構築する。

挙げた事柄は、当然すぎる業務であるが、大半は「今日の仕事をこなす」で終わってしまう。
今日の仕事に、新たな機会と、次の商品を探す行為が含まれていなければならない。
組織の各人が、今日の仕事をこなすでは、恐らく一つの方向に絞り込まれているはずである。
そうでなければ、組織成果は上がらない。
予定以上の組織成果が上がっていなければ、組織のどこかの意識にズレがあり、
行動の歪が出始めている。

新たな機会を、組織人の全員が探し始めれば、視点は分散を始める。
機会を探すプロセスで、次期の商品・サービスも見えてくるかもしれない。
次期商品・サービスを見つけようとすれば、組織人の意識は確実に分散する。
分散しないようだと、組織として機能していないのと同じだ。
全員が同じところを見て、
同じ考え方をし、同じ結果をだすのであれば、組織は縮小していくしかない。
もし、伸びているとすれば、カリスマ性の強いリーダーがいる証しである。
だが、次の人材は育ちにくくなっている。

新たな機会、次期商品の発見は、必ず分散する。
見方、考え方、価値観が、人材によって違うのだから、分散して当然なのだ。
分散を、結果として集約させるのがリーダーの仕事である。

隠れた機会を探し、次の新たな機会を探すのを日常の業務にして、
自らの意見が言えるようになる。

組織の各人は、3つ視点を持つ。
オペレーティング、マーケティング、アカウンティングである。
今日の仕事をこなすのだから、オペレーティングはなくてはならない。
自らの仕事が如何なる成果を上げ、次の機会を探すは、マーケターである。
コストと利益を考えない仕事は存在しない。
次の投資を考えない者もいないはずだ。

そうでなければ、趣味人でしかない。

今日の仕事だけをする者は、組織の猫の手になるしかない。
自分の身体と知識を他の者に使わせているに過ぎなくなる。

自らを見いだし、自らを生かす。
同時に他の者も生かし、社外で成果を上げさせるのが、マネジメントである。

マネジメントは知識であるが、他に働きかけている。
働きかけて、成果を上げ、マネジメントが機能しているのだ。


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