◆≪最大成果を宣言≫ ちょっと頑張ろう 2366号   2016/1/8 金曜日

≪自社をもっと強く――改善から革新へ≫

決められている事柄に従って仕事を進めていくのは、自らの負担が小さい。
仕事自体は大変だろうが、している仕事が適切であるかどうかを考える必要はない。

している仕事の是非、最適さを考えるとなると、別の負担がかかる。
仕事の適切さを考えた経験がなければ、考える方法も分からないだろう。

改善は、適切さを考える第一歩である。
改善、効率化を工夫するのも大変である。

無駄をなくせ、ムラをなくせ、と言われれば、
最適を持ってきて、比較できなければ、無駄、ムラはなくならない。
この最適さは仕事の結果に対しての最適さである。
ちょっとよく見れば、仕事の結果が決められていると気付くだろう。

無理をするなは、自らを超えすぎる事をするな、の、意味だろうか。
自らの限度を知れと同じかもしれない。
言い換えれば、未だ、全力を出し尽くしていないと言っているのもしれない。

知らないことはするな、した経験のないことはするな、とも取れるかもしれない。

無駄、ムラ、無理(三ムだらり)は、決まっている範囲でのことだ。

決められている範囲での努力はしなければならない。
だが、決まっている範囲からは抜け出せない。

抜け出そうとするのが革新であり、変革である。

革新の結果は分からない。
決められていない。

決められたことを、決められた通りにするは大切である。
ともかく、目的地には着くのだ。
誰もが目的地に着く。

ここでの競争は、誰が一番速く着くか、一番多くを持って着くか、格好よく着くかである。
結果は決まっている。

決められた仕事をする利点かもしれない。
工夫の仕方が見えるし、範囲が決まっている。

今までは、革新をする人は少なかった。
革新には、大きなリスクが伴う。
失敗をすれば、致命的になるかもしれない。
すべてを失うかもしれない。

だから、革新を行おうとする者は少なかった。

革新のためには、何等かの揺るがない信念のようなものが必要になってくる。


しかし、だ。

社会が動いている。激しく動いている。
「人類が初めて経験する事柄が多く起こっている」とアチコチで聞く。
決められた事柄を決められた通りに行い、
その範囲で改善をするだけでは、いにしえ人になってしまう。

変革、革新がそこら中で言われ始めた。
今と同じことをしていて危険を感じ始めたのだ。

革新は、決められた事柄を、疑ってかからねばならない。
果たして、これで良いのかと。

今の時から抜け出して、良い悪いを比較できる元々を探さねばならない。
ところが、未来は分からない。
誰にも分からない。
何処にも現されていない。

ベストな状態など、決められていないのだ。

考えねばならない。
自らの理想の状態を、みんなが納得できる状態を出さねばならない。

だから、理想から始めよと言う。

理想とは何かも問題になる。
理想を作りだす要件は一つではない。
一つのカテゴリーでも確定できない。
全体を視ようとしなければならない。
持っているものをすべて出して、自分に何をしたいのかを聞かねばならない。

方法の基本は改善にあって、つまり、三ムだらりにあって、今から抜け出さねばならない。

不得手なことをするとき、無理をするなと言われる。
得手なことをするとき、もっとせよ、と言われる。

得意をもって、突き進むしかないのだ。
そこに、制度はない。
許される範囲内での自由さなのだ。
許される範囲を拡大しなければならない。

許される範囲で、決め事を減らさねばならない。
その許される範囲がどこまでかを、経営として計算し、シミュレーションしなければならない。

今までに経験したことがない仕事の自由を考えねばならない。

考え始めたとき、組織で革新が起こる可能性が出てくる。
変革人材が現れてくると思うしかない。

自由な発想、自由な行動、仕事に向かって、革新に向かって、自由を考えねばならない。

自由な中で仕事をする意味を伝え、皆で考えねばならない。


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